【12月10日 CGTN Japanese】中国外交部の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は9日の定例記者会見で、「新疆(Xinjiang)を訪問し、現地の本当の状況を調べた人なら、米国側がねつ造、拡散している虚偽の情報を認めることはない」と述べました。

 米国務省は8日、新疆の学校が少数民族の言語、文化、宗教を抹消していると中傷する動画を発表しました。

 これに対し、趙報道官は「米国側が発表した動画は事実にそぐわないもので、ウソや虚偽の情報である。新疆は法に基づいて、各民族がそれぞれの言語と文字を使用し、発展させる権利を保障している。新疆の各少数民族の言語と文字は教育、司法、行政、公共事業などで広く使用されている。新疆の各クラスの政府機関は、公務を行う際に、国の共通語・文字と区域自治を実施する民族の言語・文字を同時に使用している。新疆の商業施設、郵便、通信、医療・衛生、交通標識などの公共施設では、多言語によるサービスが至るところで提供されている」と反論しました。

 そのうえで、「中国が少数民族の言語と文字を尊重しないとの中傷を繰り返している米国の一部政府関係者には、人民元の紙幣を見てほしい。そこには漢民族の言語と共にチベット族、ウイグル族、モングル族、チワン族と5つの民族の言葉が同時に印刷されている。翻って米ドルの紙幣をみれば、英語以外の言語は印刷されているのか」と問いただしました。

 趙報道官はさらに、「新疆は法に基づいて、各民族の宗教信仰の自由を守っている。宗教施設でも自宅でも、礼拝や断食、祭日など正常な宗教活動を行うことは、宗教団体や個人の自由である。法律によって守られており、いかなる組織や個人に干渉されることもない」と説明しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News