【8月21日 AFP】ネパールのエベレスト(Everest)周辺地域で、登山者やハイカーなどが出すごみを減らすために使い捨てプラスチック製品が禁止される。同国当局が15日発表した。

 世界最高峰エベレストや他の雪山を擁するクーンブパサンガラム(Khumbu Pasang Lhamu)に導入される新しい禁止令は、厚さ30ミクロン以下のすべてのプラスチック製品や飲料用プラスチック製ボトルなどが対象で、来年1月から施行される。ただし、違反した場合の罰則などはまだ決まっていない。

 地域一帯には登山者やハイカーを含む年間5万人の観光客が訪れる。今年の登山シーズンは史上最多となる885人がエベレストに登頂。登山者数全体も史上最多を記録すると同時に、政府主導の清掃プロジェクトで10トン以上のごみが回収された。

 政府の委員会は先週、エベレストへの登山許可を、ネパール国内にある標高6500メートル以上の山の登頂経験がある登山者に限定する方針を提案した。また現在1万1000ドル(約120万円)となっているエベレストの入山料を3万5000ドル(約370万円)に、標高8000メートル以上の山については2万ドル(約210万円)にすることを提案している。(c)AFP