【5月23日 AFP】朝鮮半島で40年前に絶滅し、現在も種の存続が危ぶまれているトキが22日、韓国当局によって野生に放鳥された。

 トキ(学名:Nipponia nippon)は韓国の国定記念物に指定されているが、朝鮮半島を分断する非武装地帯(DMZ)で1979年に目撃されて以来、野生の姿が確認されていなかった。

 中国と日本もトキの自然分布域の一部をなすが、農薬の使用で食料源がなくなったことを一因にトキは絶滅寸前となっていた。

 しかし、中国政府に数羽を寄付されて飼育繁殖計画が始まり、同計画により個体数は363羽に達した。韓国環境省によると、この中から選ばれた40羽のトキが、ソウルから350キロ南東の湿地に放鳥された。(c)AFP