【5月13日 AFP】テレビドラマ「ツイン・ピークス(Twin Peaks)」などへの出演で知られる米女優のペギー・リプトン(Peggy Lipton)さんが、がんとの闘病の末、死去した。72歳だった。リプトンさんの娘らが11日、明らかにした。

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 1960年代後半にテレビで放送されたカウンターカルチャーのポリスアクションドラマ「モッズ特捜隊(Mod Squad)」で名声を得たリプトンさんは、20年後に「ツイン・ピークス」への再出演でテレビ復帰を遂げていた。

 リプトンさんの元夫で米音楽界の伝説的プロデューサーであるクインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)さんとの間の2人の娘、ラシダ・ジョーンズ(Rashida Jones)さんとキダーダ・ジョーンズ(Kidada Jones)さんが米メディアに声明を発表。「最愛の母ががんで亡くなり、私たちは悲嘆に暮れています」「母は娘やめいたちに囲まれて、安らかに旅立ちました」

 1946年8月30日にニューヨークで生まれたリプトンさんは10代でモデルの仕事を始め、19歳になるまでには「奥さまは魔女(Bewitched)」などのテレビ番組で脇役を得るようになった。

 1968年に「モッズ特捜隊」で非行少女が更生して秘密捜査員となったジュリー・バーンズ(Julie Barnes)役で主演し有名になった。同役でリプトンさんはテレビ賞のエミー賞(Emmy Awards)に4度ノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞(Golden Globe Awards)を1度受賞した。この番組は、人種混合のキャストを特徴とする最初の作品の一つとなった。

 また、デヴィッド・リンチ(David Lynch)監督のカルトドラマ「ツイン・ピークス」で「ダブルRダイナー(Double R Diner)」のオーナー、ノーマ・ジェニングス(Norma Jennings)を演じた。(c)AFP