【7月10日 AFP】米大リーグ(MLB)、コロラド・ロッキーズ(Colorado Rockies)の新人投手カイル・フリーランド(Kyle Freeland)が9日、シカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)戦に先発し、9回にこの日初安打を許して惜しくも無安打無失点を逃した。試合は10-0でロッキーズが大勝した。

 フリーランドは9回1死までホワイトソックス打線を無安打に抑えていたものの、メルキー・カブレラ(Melky Cabrera)に左翼への安打を許して快挙を逃した。

 126球を投げて80球のストライクを記録したフリーランドは、打者有利とされるロッキーズの本拠地クアーズ・フィールド(Coors Field)で球団初のノーヒッター投手にはなれなかったが、マウンドを降りる際には総立ちの拍手が鳴りやまなかった。

 この日キャリア18回目の先発試合に臨んだ現在24歳の左腕は、相手打線を1安打、3四球に抑えたほか、自己最多となる9個の三振をすべて空振りで奪った。

 8回には先頭打者のヨルマー・サンチェス(Yolmer Sanchez)に安打性の当たりを打たれたものの、左翼手のゲラルド・パラ(Gerardo Parra)が鮮やかなダイビング捕球を見せ、無安打試合の可能性をつなぐ場面もあった。

 ロッキーズの投手では、2010年4月17日にウバルド・ヒメネス(Ubaldo Jimenez)がアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)の本拠地で無安打無得点試合を達成しているが、これまでにクアーズ・フィールドでノーヒットノーランを達成したのは、1996年9月17日にロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の先発を務めた野茂英雄(Hideo Nomo)氏のみとなっている。

 ドジャースが9-0で勝利したこの試合で、野茂氏は30人の打者と対戦して4四球、8奪三振を記録したほか、計110球を投げて66球のストライクを奪った。(c)AFP