【6月10日 AFP】リビア東部ベンガジ(Benghazi)で8日、民兵組織「リビアの盾(Shield of Libya)」の解体を求めるデモ隊が民兵らと衝突し、31人が死亡した。

 事件を受けて制憲議会は9日、事態の鎮静化をはかるため国軍の編成の遅れを非難されていたユセフ・マングーシュ(Yusef al-Mangoush)参謀長の辞任を発表。あわせて、2011年の内戦でカダフィ独裁政権と戦った各民兵組織を年内に治安部隊に統合する計画を明らかにした。

 現地のAFP記者によると、衝突は一部武装したデモ参加者が「リビアの盾」が本部としている兵舎から民兵らを追い出そうとしたことを機に始まった。デモ隊は兵舎を取り囲み、市内から武装した民兵を追い出し政府の治安部隊を配備するよう求めるスローガンを叫んでいたという。

「リビアの盾」は主に2011年の内戦でカダフィ政権軍と戦ったメンバーで構成されており、現在は国防省傘下に置かれている。(c)AFP/Imed LAMLOUM