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【中日】高橋宏、球団日本人最速158キロ、7イニング無失点9K!なのになのに…援護なく遠い勝ち星

2022年7月8日 06時00分

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DeNA戦に先発し力投する高橋宏

DeNA戦に先発し力投する高橋宏

 竜の若き右腕が快投を繰り広げた。中日の高橋宏斗投手(19)が7日のDeNA戦(横浜)に先発し、ストレートとスプリットを武器に自己最長の7イニングを投げて3安打無失点、9奪三振。直球は自己最速で、球団の日本人最速を更新する158キロを計測した。勝ち負けは付かずも、高卒2年目は先発の役割を十分に果たしたが、打線はこの日も好機であと1本が出ずじまい。試合は0―0で今季初の引き分けに終わった。
    ◇     ◇
 右腕を振るたびに驚きが更新された。先発の高橋宏が自己最長の7イニングを投げ、3安打9奪三振無失点。初回に自己最速を3キロ更新する158キロをマークし、球団の日本人最速記録に躍り出た。
 「シーズンで一番の調子でした」。初回1死で大田との対戦。2ボール2ストライクからの5球目だった。直球で空振り三振を奪うと、球速表示は「158」。先頭・桑原の3球目で156キロを計測し、すでに自己最速の155キロを更新していたが、さらに伸ばした。佐野は157キロで二ゴロ。堂々の立ち上がりからゼロ行進が始まった。
 「絶対に7回までという気持ちでいきました。ゼロで抑えられたのはよかったです」。3回まではパーフェクト投球。唯一得点圏に走者を置いた5回も冷静に後続を抑えた。自己最長となった7回は先頭の牧に内野安打を許すも、続く宮崎の二直で併殺を奪って切り抜けた。プロ10試合目で初めて無失点に抑えた。
 投じた90球のうち、45球がストレート。うち20球が155キロ以上だった。下半身強化でひたすら走り込み、着実に力を蓄えてきた。暑さ対策では、小笠原から教えてもらったサウナスーツを着て、ナゴヤ球場のフェンス沿いを黙々とランニング。食べるのは苦手なタイプだが、「体重を減らさないように無理やり詰め込んでます」とできることはやる。DeNAはプロ初登板となった3月30日の本拠地で初黒星を喫した相手。5イニング4失点で降板してから約3カ月。体力、スピード、制球、メンタル。「全て成長しています」。背番号19は見違えるほどだった。
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