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侍デビュー中日・高橋宏斗3イニング無失点 栗山英樹監督も高評価「本当にいい球投げてくれた」

2022年11月6日 06時00分

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5回から登板した高橋宏斗

5回から登板した高橋宏斗

◇5日 強化試合 侍ジャパン5-4日本ハム(東京ドーム)
 堂々の野球日本代表「侍ジャパン」デビューを飾り、栗山英樹監督(61)に猛アピールだ。中日から唯一、侍ジャパンに選ばれた高橋宏斗投手(20)は5日、東京ドームで行われた日本ハムとの強化試合に2番手で登板し、3イニング3安打2奪三振で無失点と好投した。試合は侍ジャパンが5―4で勝った。
 初采配を振るった指揮官の脳裏にインパクトを与えるには十分な初陣だった。侍初登板の高橋宏が3イニングを無失点デビュー。「なんとか0点で抑えられてよかった」。今回の招集選手で最年少の右腕の表情から安堵(あんど)の笑みがこぼれた。
 5回、2番手でマウンドへ。先頭の育成・阿部を宝刀・スプリットで空振り三振、五十幡は遊ゴロに打ち取った。2死から四球を与えたが、二盗を狙った走者を捕手・森が素早い送球でアウトに。1イニング目を3人で片付けると、最速155キロの直球、スプリットを軸にアウトを積み重ねた。
 7回無死一塁では、今季で引退する杉谷と対戦。「四球だけはダメ」と全球直球勝負で、最後は高め149キロで浅い右飛に。「最後の打撃を終えた姿は目に焼き付いた」。球界を代表する人気者の最後の相手を務めあげた。来春のWBCでも使用される国際球に苦戦する投手もいた中で、3イニング無失点。結果を出した。
 WBCを見据えた強化試合。任されたのは栗山監督が重要視する「第2先発」。普段とは違う中継ぎでの登板に備え、アップ中は、今季37セーブを挙げた大勢(巨人)に密着して助言を仰いだ。先発なら意識しない1イニング当たりの所要時間から逆算して、準備した。
 竜の次世代エースの好投に栗山監督も高評価だ。「球がいいのは分かっていたが、本当にいい球を投げてくれた。すごくよかった」。9、10日のオーストラリア戦(札幌ドーム)での登板は「無理はさせたくないので、状況次第」と明言を避けたが、「第2先発」をこなした“高橋宏斗”の名は、指揮官の頭に刻まれたに違いない。
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