ロシア軍のミサイル着弾か 2人死亡、緊急安保会議を招集―ポーランド

2022年11月16日06時22分

ポーランドのモラウィエツキ首相=ブリュッセル、10月21日(AFP時事)

 【ワルシャワ時事】ウクライナ国境に近いポーランド東部プシェボドゥフで15日、爆発があり、2人が死亡した。地元メディアが報じた。ロシア軍がウクライナに向けて発射したミサイルが誤って着弾した可能性が指摘されている。

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 ポーランドのモラウィエツキ首相は同日、緊急の安全保障会議を招集した。ムラー報道官は「非常事態」に対応するためだと説明し、詳細は会議後に発表すると述べた。ポーランドは北大西洋条約機構(NATO)に加盟している。
 ロイター通信によると、ロシア国防省は声明で「ウクライナとポーランド国境近くの標的を攻撃していない」と関与を否定。その上で「事態の緊張を高める意図的な挑発だ」として、ポーランドなどの報道を非難した。
 ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオ演説で「ロシアのミサイルがポーランドに着弾した」と断定した。その上で「ロシアの脅威がポーランドやバルト3国に及ぶのは時間の問題だ」とし、「(今回のミサイル着弾は)緊張を激化させる非常に重大な行為だ。(NATOの)行動が必要とされている」と訴えた。
 一方、米国防総省のライダー報道官は記者会見で「(ロシア軍のミサイルがポーランド国内に落下したとの)報道は承知しているが、現時点では確認できず、調査を進めている」と語った。(2022/11/16-06:22)

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