本文へ移動

敦賀・神楽町1はばたく 地域活性化貢献「商店街30選」  

2021年12月27日 05時03分 (12月27日 10時16分更新)

オリジナルエコバッグを手に、はばたく商店街の選出を喜ぶ中道さん=いずれも敦賀市神楽町で


はばたく商店街に選出された神楽町1丁目商店街

 女性有志 限定商品、催し企画 

 経済産業省が地域活性化に貢献している商店街を表彰する二〇二一年「はばたく商店街三十選」に、敦賀市の神楽町一丁目商店街が県内で唯一、選出された。商店街の女性メンバーが結束して、各店舗で限定商品を提供するイベントの開催や、オリジナルエコバッグを製作した点が評価された。 (栗田啓右)
 同商店街は気比神宮の門前町として古くから栄えてきたが、近年は廃業による空き店舗化や住居化が進んでいる。現在営業しているのは約三十店舗。
 かつてのにぎわいを復活させようと、商店街の女性有志が結束し、「神楽べっぴん会」を五年前に結成。有志の店が毎月一日に各店舗で限定商品などを販売する「朔日(ついたち)市」や、クラフト作品などが並ぶ「けひさんアートマルシェ」などのイベントを次々と企画した。
 エコバッグは「神楽バッグ」としてデザインし、各店舗で昨年六月に販売を始めた。おしゃれな見た目と持ち運びしやすいサイズ感から購入者から好評を得た。和菓子店と日本茶専門店がコラボしたオリジナル商品や、各店舗の商品を詰め込んだ土産品の開発などにも取り組んできた。
 商店街三十選の選定は、二十二日に発表があった。べっぴん会会長で、日本茶専門店「中道源蔵茶舗」店長の中道尚子さん(47)は「小さなことでも連携し、商店街でまとまっているのが良かったと思う。昔からの店が多いので伝統的なものを続けながら、今後も新しいことに挑戦していきたい」と話した。
 同商店街振興組合の谷口正宏理事長(62)は「商店の客は女性が多いので、女性目線で積極的に動いてくれるのはありがたい。これからも失敗を恐れずに取り組んでほしい」とねぎらった。
 はばたく商店街三十選は毎年実施されている。今回は全国約一万二千の商店街がエントリーした。

関連キーワード

おすすめ情報