新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となった「敦賀まつり」に代わって、子どもたちに祭りを楽しんでもらったり、まちを盛り上げたりしようと9月3日、福井県敦賀市の気比神宮周辺で住民有志でつくる実行委員会と同市本町1丁目商店街振興組合がそれぞれイベントを開いた。縁日遊びやライブなど多彩な企画が催され、家族連れなど幅広い年齢層の市民でにぎわった。
「HON-ICHIプロジェクト」 本町1商店街振興組合
敦賀市本町1丁目商店街振興組合は、同商店街が面した国道8号の歩行空間で「HON―ICHIプロジェクト」を開いた。メイン企画として同商店街内の店で販売している衣類を使ったファッションショーがあり、華やかな浴衣や洋服をまとったモデルがランウエーを彩った。
ファッションショーは敦賀の地域活性化を目指す学生団体「Youth」がコーディネートを担当。観光敦賀キャンペーン隊メンバーらゲストモデル5人と事前に募集した10~70代の市民30人が登場した。
あいにくの雨となったが、花柄のあでやかな浴衣やベージュのワンピースを着た女性、白の短パンにストライプのシャツでコーディネートした男性らが登場すると、観客からは歓声や拍手が起きていた。敦賀高3年の学生は「カラフルな服ばかりでよかった」と目を輝かせていた。
雑貨などを販売するブースが並ぶ「ほんいちマルシェ」のほか、同市のスポーツ少年団「F☆キッズ」によるダンス発表もあった。
同プロジェクトは4日も開かれ、ほんいちマルシェや文房具掘り出し市に加え、アニメやゲームのキャラクターを車のボディーに描いた「痛車」が20台ほど集結する。
つるがこども縁日
住民有志でつくる実行委は神楽通りの敦賀商工会館前の交差点から気比神宮交差点を通行止めにし、
縁日遊びや魚のつかみ捕りなどを楽しめる「つるがこども縁日」を開催した。
会場は五つのエリアに分けられた。神楽通りの同会館側ではキッチンカーが10台以上集結。親子連れが唐揚げやカレー、焼き鳥などに舌鼓を打っていた。中央では射的やスーパーボールすくいなど昔懐かしい縁日遊びのほか、モルックやスラックラインのブースが設けられ、多くの子どもが熱中していた。スマートボールに挑戦し、景品の手持ち花火を手に入れた粟野南小4年の児童は「ボールがたくさん穴に入って楽しかった」と笑顔だった。
神楽広場には敦賀真鯛すくいとイワナつかみ捕りのブースが設けられ人気を博していた。市内の中学高校吹奏楽部などの発表や、ラッパーのMC小法師さんらによるライブもあった。
つるがこども縁日は4日も午前10時~午後9時まで開かれる。消防鳶(とび)隊「つるが鳶」による演技披露(午前11時~)や敦賀の民謡踊りの継承に取り組む敦賀高生らによる発表(午後6時~)などもある。
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