前代未聞の奇妙な音楽会が開演!
異色の歌謡曲はなぜ生まれた!? その秘話に迫る!

レギュラー番組への道「1オクターブ上の音楽会」

第1夜 9月3日(土)[総合]後11:30
第2夜 9月10日(土)[総合]後11:30

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歌謡曲全盛期の1960年代後半から1980年代。
その中には、一部の人々を熱狂させ今も語り継がれる名曲がある。
えりすぐりの4曲を、現代によみがえらせる音楽会が開演。
驚がくのメロディーと歌声、知られざる誕生秘話を、2夜にわたってご堪能あれ!

第1夜は「巨匠たちの大冒険!」

演歌の巨匠とロック/ポップのレジェンド…それぞれが挑んだのは?

第1夜の1曲目は、「スナッキーで踊ろう」(1968年)。

作曲は、「王将」「風雪ながれ旅」「みだれ髪」などの演歌の名曲を手がけた巨匠・船村 徹。
きっかけは、ソーセージのCMソングの依頼。だが船村はなぜか、自らそのサウンドを「断末魔の声」と称する異色のロックを生み出した。独特すぎる高速舌回転唱法、誕生の秘密とは?

そしてスタジオでは、船村の弟子・海道はじめと、13歳でバックダンサーを務めた女優・吉沢京子が、フルバンドの演奏をバックにパフォーマンスを披露。今、伝説の「断末魔の声」がよみがえる!?

番組スタッフが語る注目ポイント!

海道はじめさんはなんと御年80歳! 年齢を感じさせないパワフルな歌声とパフォーマンスにはスタッフ一同驚かされました。海道さんに話を聞くと、実はこの歌には“舌”を使った海道さんオリジナルの歌唱テクニックが隠されていているそうで、ご本人が実演しながらの解説は必聴です。

また今回は、元スナッキー・ガールズの吉沢京子さんがダンスで参加。当時の振付を再現するにあたり、吉沢さんの記憶のみが頼り。体に染みついているという振付を思い出してもらいながら、ほかの女性ダンサーたちと何度もリハーサルを重ねました。

54年ぶりに再会したというお二人の貴重なパフォーマンスを、ぜひご堪能ください!

第1夜の2曲目は、アイドル的人気を誇った民謡歌手・金沢明子の「イエロー・サブマリン音頭」(1982年)。

ビートルズの名曲と日本の「音頭」を融合させたのは、ロック/ポップの巨匠・大瀧詠一。誕生のきっかけは、ラジオ番組に寄せられた1枚のハガキ──。大瀧がこの歌に込めたさまざまな仕掛けや遊び心を解き明かす。金沢明子がオリジナル音源で披露!

番組スタッフが語る注目ポイント!

大瀧詠一さんがプロデュースした「イエロー・サブマリン音頭」。
ビートルズと音頭を掛け合わせるという、一見大胆な試みのように見えますが、実はこの楽曲には、大瀧さんの細やかなこだわりがたくさん詰まっています。

番組では、今回がテレビ初公開! 24トラックのマルチテープに収録された当時の音源を聴きながら、そのレコーディングに参加していたという井上 鑑さんに一つ一つを解き明かしてもらいました。「音楽のおもちゃ箱」と井上さんも称するほどに、至る所に詰め込まれた大瀧さんの仕掛けの数々には驚かされること間違いなしです!

さらに! 今回は、そんなレコーディング当時の貴重なオリジナル音源で、金沢明子さんご本人が歌唱! 当時は金沢さんもまだ20代でしたが、あれから40年…。ステージに上がる前までは「当時のような高音が出るかしら…」と、心配されていましたが、なんとかお願いして挑戦いただきました。果たしてどうなるのか!? 乞うご期待です!

第2夜は「時代が生んだ異色の名曲たち」

プロレス!ゴジラ! エンタメ業界が生んだ名曲の誕生秘話とは?

第2夜の1曲目は、藤波辰巳(現在は辰爾)の「マッチョ・ドラゴン」(1985年)。

当時、危機的状況を迎えていた「新日本プロレス」。立て直しを図る中、話題作りの一つとして持ち上がったのが、プロレス界のスーパースター・藤波が自ら歌う新たな入場テーマ曲の制作であった。メンバーには、日本屈指のヒットメーカー、作詞家・森雪之丞や編曲家・若草 恵が集結。
しかし、プロレスラー・蝶野正洋や妻・藤波伽織の証言から、当時の困惑ぶりが明らかに…。
デビュー50周年を記念して、ファンのために再びマイクを持つことを決意した藤波。
37年の時を超え、ドラゴンの“伝説のボーカル”がよみがえる!

番組スタッフが語る注目ポイント!

藤波辰爾さんに初めて歌唱のオファーをしたのは、2022年4月のこと。
最初は歌うことを躊躇ちゅうちょされていましたが、ご長男のプロレスラー・LEONAさんの後押しもあり、「今年はデビュー50周年の節目の年。ファンの皆様への感謝の思いを込めて歌います。」と決意してくださいました。

なんと衣装は、1985年に「マッチョ・ドラゴン」の発表と同時にレコードのジャケットに合わせて製作した当時のガウン。数々の名勝負の入場シーンで着用し、37年間大切に保管されていた貴重な物です。

当時のミュージックビデオを再現するためにこだわった、ダンサーの振付や衣装にもご注目!
何度もリハーサルを繰り返した歌の収録…。「どんな試合よりも緊張する…」と語っていた藤波さん。果たしてどんなパフォーマンスになったのか!?
一夜かぎりの夢のステージを、ぜひご堪能ください!

第2夜の2曲目は、映画『ゴジラ対へドラ』の主題歌である麻里圭子「かえせ!太陽を」(1971年)。

「水銀、コバルト、カドミュウム、ナマリ、硫酸、オキシダン……」と化学物質の連呼から始まる衝撃的な歌詞を生み出したのは、メガホンを取った映画監督・坂野義光。
それまでのゴジラのイメージを覆す映像表現や主題歌によって構成された映画は、世界にも波紋を巻き起こす問題作となった。
公害が社会問題化していた時代。監督・坂野義光が映画と主題歌の歌詞に込めた思いとは!?
映画のヒロイン役・麻里圭子がステージに降臨!
テレビ初! 半世紀の時を超え、異色の主題歌を披露!

番組スタッフが語る注目ポイント!

ゴジラ映画の中で最も異色作と称される『ゴジラ対ヘドラ』を生み出した坂野義光監督。
2017年に惜しくも亡くなった坂野監督が、なぜ異色の映画と主題歌を生み出したのか、その真意を求めて取材を進めると、自然を愛し、己の信念を貫いた生涯が見えてきました。

ヒロイン役の麻里圭子さんは、最高視聴率39.3%を記録したドラマ「サインはV」(1969年)の主題歌も担当した歌手。御年75歳になった今も、明るく透き通る歌声は健在です!
テレビ初披露となる「かえせ!太陽を」の歌唱。麻里さんは何か月も練習して収録に臨んでくださいました。

さらに! この曲が持つ独特なサウンドを再現するために、インド発祥の民族楽器“シタール”も用意。ほかの音楽番組ではなかなか聴くことができない音色も味わえます!
監督・坂野義光さんが歌詞に込めたメッセージ、そして麻里圭子さんによる圧巻のパフォーマンスを、ぜひご堪能ください!

音楽会の主宰 クターブ・イチヲがコレクションする「1オクターブ上の音楽」たち。ぜひお聴き逃しなく!

MC クターブ・イチヲ
竹中直人インタビュー

最初にお話をいただいたとき、これはすごい番組だとびっくりしました! そして当時その歌を歌っていらっしゃったご本人が生歌を披露してくださるなんて! なんてぜいたくな番組っ! 僕なんかが司会で良いのだろうか…って思いました。

この番組のすばらしさは、歌の魅力はもちろんですが、その歌が作られた時代や背景を深堀りしているところです。新幹線の開通、電話やテレビが一般家庭に普及した時代、そして大阪万博の映像。当時を思い出してとても懐かしい気持ちになりました。僕もその時代を生きてきたので「ああ、そうだったな…」と今あらためて新鮮に感じてしまいました。

そして、ひとつの作品のために多くの才能が集まって作り上げてゆく情熱。それがとてもおもしろくて素敵すてきです。クリエイターたちの姿勢は今も昔も変わらないですね。

4曲とも、当時を知っている方はとても懐かしく感じるんじゃないかな。そして若い世代の方は新鮮に感じると思います。とにかく番組を見ればその魅力はわかると思います。「なんだこれ!」とその衝撃体験を楽しんでもらえたらうれしいです。

今回は全2夜でしたが、第3夜以降もぜひ作ってほしいです。取り上げてほしい曲はたくさんありますが、僕の昔の曲が出てきたら恥ずかしいな(笑)。先ほど、スタッフの方に昔の僕の映像を見せられてびっくりしてしまいました。昔の自分に「お前は出てくるなよ!」って言っちゃいましたよ(笑)。

レギュラー番組への道「1オクターブ上の音楽会」

【放送予定】
第1夜 9月3日(土)[総合]後11:30
第2夜 9月10日(土)[総合]後11:30

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