日本時代建設の廃トンネルが自転車道に 来月供用開始へ/台湾・新北

2022/06/10 18:39
日本時代建設の廃トンネルが自転車道に 来月供用開始へ 台湾=写真は新北市工務局提供
日本時代建設の廃トンネルが自転車道に 来月供用開始へ 台湾=写真は新北市工務局提供

(新北中央社)日本統治時代に建設され、使われなくなってから35年以上が経過した北部・新北市瑞芳区と双渓区にまたがる廃トンネルが「三貂嶺トンネル自転車道」として生まれ変わり、7月に試験的に供用開始される見通しとなった。新北市政府が8日、明らかにした。市が推し進める二酸化炭素(CO2)排出量が少ない「低炭素観光」の名所の一つにすることで、地域活性化を図る。

自転車道になるのは「旧三貂嶺トンネル」と「三瓜子トンネル」。全長約1.8キロの旧三貂嶺トンネルは鉄道トンネルとして1922(大正11)年9月に開通し、1985年の新トンネル供用開始によって廃線となった。以降、使われないまま放置されていた。

市は2019年、両トンネルを市の歴史建築に登録。自転車道としての再利用に向け、同年9月から2段階に分けて工事を進めていた。

自転車道は全長約3.19キロ。台湾鉄路管理局(台鉄)牡丹駅から出発して、国軍の旧営舎を改築した休憩所や旧三貂嶺、三瓜子トンネルを経由し、三貂嶺駅までを結ぶ。市は、豊かな自然の生態や景観が楽しめるとしている。

(王鴻国/編集:名切千絵)

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