連続テレビ小説「らんまん」のヒロインに決まった浜辺さん

主演の神木さん

 ●植物学者支える妻役

 北國新聞社のCMに出演している人気俳優浜辺美波さん(21)=石川県出身=が、2023年春から放送のNHK連続テレビ小説「らんまん」で、主人公の妻役に決まった。NHKが10日、発表した。朝ドラの出演は能登を舞台にした15年の「まれ」以来となり、浜辺さんは念願のヒロイン役に「見てくださった方に快い笑顔になっていただけるよう精いっぱい努めます」と意欲を示した。

 ●牧野富太郎がモデル、神木隆之介さん主演

 ドラマは、「日本の植物学の父」とも言われる牧野富太郎(1862~1957年)をモデルにしたオリジナルの物語。植物研究に情熱を注ぐ主人公「槙野万太郎」を神木隆之介さん(28)が務め、浜辺さんは妻「寿恵子(すえこ)」役で、苦しい家計をやりくりしながら夫や子どもたちと明るい家庭を築く女性を演じる。

 ●「祖父母、親孝行になる」

 浜辺さんは朝ドラについて「祖父母、親孝行になる」とした上で、「企画書を読む手が震えるほどうれしかった」と喜んだ。

 「夫を支えるひた向きな妻、という姿だけではなく植物のように根を強く張る逞(たくま)しい女性」と役柄にイメージを膨らませ、「生涯を万太郎さんと駆け抜けて行けたらよいなと思っております」と意気込んだ。

 神木さんは夫婦役となる浜辺さんを「心から信頼している方で、お名前を聞いた時、純粋にうれしかった」とコメントした。

 板垣麻衣子プロデューサーは「花のようなかれんさがありながらも、芯のあるかっこよさを感じさせてくれる」と浜辺さんのヒロイン寿恵子に期待した。

 ●本紙で連載中

 浜辺さんは、デビュー間もない11歳から、活躍の幅を広げた19歳まで北國こども新聞に「キラリ通信」を連載し、成長をつづってきた。連載をまとめたフォトエッセー「夢追い日記」(北國新聞社発行)が昨年発売され、好評を得ている。2020年からは生活・文化面で「心の窓辺」を連載している。

 連続テレビ小説では、北國新聞社のCMに出演する金沢市出身の俳優田中美里さんが1997年放送の「あぐり」に主演した。2019~20年放送の「スカーレット」では同市出身の水橋文美江さん(本紙で「いくつになっても」を連載中)が脚本を務めた。

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