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登米『おかえりモネ』の聖地巡礼!ロケ地散策【後編】

2021年10月末まで放送されたNHK連続テレビ小『おかえりモネ』。この舞台となったのが宮城県気仙沼市と登米市です。たくさんのドラマロケ地の中から、今回は2回に渡って登米市のスポットをご紹介します!

アイキャッチ画像出典:撮影 編集部

おかえりモネの舞台に行こう【後編】

長沼フートピア公園風車②

撮影:編集部

2021年度前期放送のNHK連続テレビ小説第104作として、5月17日から10月29日まで放送された『おかえりモネ』。

前編では、その舞台となっている登米市で実際に撮影が行われたスポットを3か所ご紹介しました。

登米 教育史料館

撮影:編集部

後編ではドラマの第2週目にかけて登場した4か所のロケ地と2つの番外編をご紹介します!

 

名シーンの振り返りに、「完全版DVD BOX」もお忘れなく。

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連続テレビ小説 おかえりモネ 完全版 DVD BOX1
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アーティスト:清原果耶, 鈴木京香, 坂口健太郎
発売元:(株)NHKエンタープライズ
ディスク枚数:4枚(DVD4枚)

登米能が行われた「伝統芸能伝承館 森舞台」

伝統芸能伝承館

撮影:編集部

森林組合の佐々木課長(演・浜野謙太)が熱心にその魅力を周りに伝えていた登米能。

この登米能が行われていたのが「伝統芸能伝承館 森舞台」!

サヤカさんや課長もこの舞台に出演していましたね。

 

緑の森に囲まれた荘厳で美しい文化財です。

登米能とは?

森舞台

撮影:編集部

仙台藩の伊達政宗公は、能楽史上に大きな影響を与えるほど能を愛し、歴代の藩主も能を重んじてきました。

 

伊達一門の登米伊達家では、伊達家で編み出された大倉流が取り入れられ、これが現在継承されている「登米能」の原型となっています。

260年もの伝統を受け継ぎ、アマチュアだけで演能できるのは宮城県では唯一で、宮城県無形民俗文化財に指定されています。

設計は隈研吾

森舞台正面

撮影:編集部

この森舞台は、建築家の隈研吾氏によって設計され、1996年にオープンしました。

“自然と一体となった場所で能は表現されるもの”との想いから“森と一体の能舞台”を目指し実現されたものです。

 

材木はドラマでも登場したヒバの木など登米市産の素材を使い、正面奥の鏡板には日本画家千住博氏によって老松と若竹が描かれています。

展示室はアートディレクター原研哉氏によるもので、能装束や能面等をはじめ登米能に関する資料を展示しています。

 

普段は能だけでなく、音楽祭やクラシック、ジャズのコンサートが開かれることも!

能と聞くと格式高いイメージですが、親しみやすい場所となっています。

 

【伝統芸能伝承館・森舞台の基本情報】

住所:

宮城県登米市登米町寺池上町42

営業時間:

9:00~16:30

入館料:

単独観覧料

一般(学生含む) 200円

高校生      150円

小・中学生    100円

6施設共通観覧料

一般(学生含む) 1,000円

高校生      750円

小・中学生    500円

※みやぎの明治村の6施設を観覧できます。

定休日:

年末年始(12月28日~1月4日)

アクセス: 

【クルマの場合】 

東北自動車道 「築館」ICから車で約45分 

三陸自動車道 「登米」ICから車で約5分 

【公共交通の場合】 

東北新幹線「くりこま高原」駅からタクシーで約35分 

JR東北本線「新田」駅からタクシーで約30分 

駐車場:

あり

電話:

0220-52-5566

公式HP:

http://toyoma.co.jp/

朝岡さんも楽しんだ「石ノ森章太郎ふるさと記念館」

石ノ森章太郎ふるさと記念館内観

撮影:編集部

大ファンの朝岡さんがわざわざ東京から見に訪れた石ノ森章太郎特別原画展。

その原画展が開催されていたのが「石ノ森章太郎ふるさと記念館」です!

 

石ノ森章太郎ふるさと記念館パネル

撮影:編集部

爽やかな朝岡さんが、石ノ森章太郎の作品『サイボーグ009』の絵が背中に描かれた法被とTシャツを着用し、『仮面ライダー』のマフラーを首に巻いてはしゃぐ姿のギャップが印象的でした。

この顔はめパネルも朝岡さんが写真を撮っていたもの!

石ノ森章太郎の歴史に触れよう

石ノ森章太郎生家

撮影:編集部

石ノ森章太郎は代表作である『サイボーグ009』や『仮面ライダー』をはじめ、数多くの作品を生み出した漫画家です。
石巻市にも石ノ森萬画館という施設があるので石巻市出身と思われがちですが、本当は登米市の出身。生まれてから高校卒業までを登米市で過ごしました。
ふるさと記念館のすぐそばには生家が当時の面影そのままの姿で残っています。

 

ふるさと記念館の展示室には、石ノ森章太郎が上京時に住んでいたアパート「トキワ荘」の部屋の再現や本人の愛用品、作品に関するものなどが展示され、石ノ森章太郎の人となりや歴史を知ることができます。

 

企画展示室では定期的に石ノ森作品以外にもさまざまな漫画やアニメの作品などの企画展が開催されています。
朝岡さんお目当ての特別原画展もここで行われたのではないでしょうか……?

 

©石森プロ

 

【石ノ森章太郎ふるさと記念館の基本情報】

住所:

宮城県登米市中田町石森町132

営業時間:

9:30~17:00(入館は16:00まで)

※7月~8月は9:00~18:00(入館は17:00まで)

入館料:

通常時観覧料

一般(大学生以上) 500円

中・高生      300円

小学生       100円

特別企画展示時観覧料

一般(大学生以上) 700円

中・高生      500円

小学生       200円

アクセス: 

【クルマの場合】 

東北自動車道 「築館」ICから車で約30分 

三陸自動車道 「登米」ICから車で約15分 

【公共交通の場合】 

東北新幹線「くりこま高原」駅からタクシーで約25分 

JR東北本線「石越」駅からタクシーで約15分 

定休日:

毎週月曜日 ※月曜日が休日の場合はその翌日

年末年始(12月29日~1月3日)

駐車場:

あり/50台

電話:

0220-35-1099

公式HP:

https://www.city.tome.miyagi.jp/kinenkan/index.html

早朝、移流霧を見た「鴇波水門(ときなみすいもん)」

鴇波水門

撮影:編集部

第5回でサヤカさんや朝岡さんと移流霧を見た幻想的なシーン。

それまでは明るく映っていたモネが震災を思い出し抱え込んだ思いを吐き出す、今後の展開が垣間見える重要な場面でした。

このシーンが撮影されたのが鴇波水門です。

「移流霧(いりゅうぎり)」って?

鴇波水門からの景色

撮影:編集部

移流霧(いりゅうぎり)とは、暖かく湿った空気が温度の低い陸上や水温の低い海上に移動した際に、下から冷やされて発生する霧のこと。夏の海面に発生しやすい霧です

 

ちなみに同じシーンでモネが話していた「けあらし」は海、河川、湖などの水面から湯気のように霧が立ち上る現象で、「蒸気霧」とも呼ばれます。

けあらしは、移流霧とは逆で夜間に放射冷却によって冷やされた空気が暖かい海上などに流れ出し、水面の水蒸気を冷やすことによって発生します。けあらしは冬に発生しやすい現象です。

 

実際のドラマの撮影は、1日目に天候の条件が満たされず、2日かけて行われたそう!

夏の朝にこの場所に行けばドラマと同じ景色が見られるかもしれません。

ドラマのように路駐はNG!

鴇波水門は洪水対策用の水門で、鴇波洗堰(ときなみあらいぜき)という北上川と旧北上川を分流するための施設の上流にあります。

この水門の上で撮影されているのですが、道路の路肩になるのでドラマでのように路上に車を停めることはできません。

 

徒歩5分ほどの場所に北上川河川歴史公園の駐車場があるので、車の場合はこちらに駐車しましょう。

 

【鴇波水門の基本情報】

住所:

宮城県登米市豊里町白鳥山

アクセス: 

【クルマの場合】 

東北自動車道 「築館」ICから車で約60分

三陸自動車道 「登米」ICから車で約15分 

【公共交通の場合】 

東北新幹線「くりこま高原」駅からタクシーで約45分 

JR東北本線「新田」駅からタクシーで約35分 

駐車場:

あり ※徒歩5分ほどの北上川河川歴史公園の駐車場です。

電話:

国土交通省東北地方整備局北上川下流河川事務所

0225-95-0194

小学生と課外授業をした「教育資料館」

教育資料館外観

撮影:編集部

教育資料館は、第7回で小学生の林間学校にために訪れた場所の一つ。

木造の校舎について佐々木課長が説明をしたり、教室で子どもたちが走り回っていました。

明治の洋風学校を代表する建築物として重要文化財に

教育資料館ベランダ

撮影:編集部

教育資料館は元は旧登米高等尋常小学校で、1888年(明治21年)に2年半もの歳月をかけて建てられました。

 

日本の建築関係者の中で最初にヨーロッパに渡り洋風建築を学んだ山添喜三郎建築技師が設計し、130年以上経った今でも寸分の狂いも生じていないそう。

明治の洋風学校を代表する建築物として1981年に国の重要文化財に指定されています。

教育資料館教室

撮影:編集部

教室や校長室などには机やオルガン、ミシンなどのほか、資料や人形によって当時の様子が再現されています。

歩くと木のきしむ音が聞こえる廊下も趣深いです。

 

館内では袴やドレスなどの着付け体験も。明治時代にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。

周辺にはモネの通勤路も

登米町の街並み②

撮影:編集部

旧登米町には、教育資料館のほかにも、警察資料館や水沢県庁記念館など明治に建てられた建築物が数多く残っており、“みやぎの明治村”と呼ばれています。

 

少し横道に入ったところには武家屋敷などが並ぶ通りがあり、ここは第1回でモネが自転車で通勤するシーンでも使用されました。

教育資料館からも徒歩で行くことができます。

 

【教育資料館の基本情報】

住所:

宮城県登米市登米町寺池桜小路6

営業時間:

9:00~16:30

入館料:

単独観覧料

一般(学生含む) 400円

高校生      300円

小・中学生    200円

6施設共通観覧料

一般(学生含む) 1,000円

高校生      750円

小・中学生    500円

※みやぎの明治村の6施設を観覧できます。

定休日:

年末年始(12月31日~1月1日)

アクセス: 

【クルマの場合】 

東北自動車道 「築館」ICから車で約45分 

三陸自動車道 「登米」ICから車で約5分 

【公共交通の場合】 

東北新幹線「くりこま高原」駅からタクシーで約35分 

JR東北本線「新田」駅からタクシーで約30分 

駐車場:

あり

電話:

0220-52-5566

公式HP:

http://toyoma.co.jp/

番外編① モネが気象予報士の参考書を購入した本屋「朝野堂」

朝野堂小道具②

撮影:編集部

モネが天気予報士に興味を持ち、勉強のために参考書を買いに行くシーン。

モネの気象予報士としての未来が拓ける重要なシーンでした。

 

これが撮影された書店は、実は登米市ではなく隣の栗原市の書店「朝野堂」!

「齋藤書店」という名前で登場しています。

 

「街の小さな書店」を探したところ、登米市と気仙沼市には設定に合う書店がなく、朝野堂で撮影されることになったそう。

朝野堂小道具

撮影:編集部

入口には実際に撮影で使用された小道具、齋藤書店の看板やポスターが!

普段から貼られているかのようなリアルさです。

また、モネが参考書を手に取ったあたりの棚にはしっかり気象予報士の参考書がありました。

 

余談ですが朝野堂と同じ通りには、2013年度前期のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の脚本を務めた宮藤官九郎さんの実家の文房具店もあります。

NHK連続テレビ小説に関わる場所が近くに2つも! 朝ドラファンの方は併せて利用してみてください。

 

【朝野堂の基本情報】

住所:

宮城県栗原市若柳字川北中町48

営業時間:

9:30~18:30

定休日:

なし

アクセス: 

【クルマの場合】 

東北自動車道 「若柳・金成」ICから車で約5分 

三陸自動車道 「登米」ICから車で約30分 

【公共交通の場合】 

東北新幹線「くりこま高原」駅からタクシーで約10分 

JR東北本線「石越」駅からタクシーで約5分 

駐車場:

あり/5台

電話:

0228-32-2528

番外編②郷土料理「はっと汁」を食べよう!

撮影:編集部

はっと汁は宮城県の郷土料理。

小麦粉に水を加え、耳たぶ程度のかたさになるまでよく練り、指で薄く伸ばして醤油仕立ての汁で煮込んだものです。

 

ドラマでは第7回で、カフェの常連のおばさんたちが林間学校の子どもたちにはっと汁を振舞っていました。

 

はっと汁は県北一帯で好まれますが、その中でも登米市は食べられるお店が多く、年に1回「日本一はっとフェスティバル」が開催されるなど力を入れています。

 

今回ははっと汁を食べられるお店の一部をご紹介します!

①郷土料理はっと専門店 味処あらい

味処あらいは、はっと汁の専門店です。

 

6時間ほど煮出したスープがおいしいと評判のお店。

醤油だけでなくあずきはっとなど種類も豊富!はっと汁の他に定食や丼類、そば、うどん、カレーライスなども用意されています。

 

【郷土料理はっと専門店 味処あらいの基本情報】

住所:

宮城県登米市中田町上沼籠壇80‐2

営業時間:

月~金 11:00~15:00

土日祝 11:00~19:00

※スープがなくなり次第終了

定休日:

不定休

アクセス: 

【クルマの場合】 

東北自動車道 「築館」ICから車で約35分 

三陸自動車道 「登米」ICから車で約10分 

【公共交通の場合】 

東北新幹線「くりこま高原」駅からタクシーで約25分 

JR東北本線「新田」駅からタクシーで約20分 

駐車場:

あり/12台

電話:

0220-34-7079

②喰膳 蔵.ら~

こちらは、みやぎの明治村の観光拠点「とよま観光物産センター遠山之里」内にあるので、観光の際に立ち寄りやすく便利です!

はっと汁はもちろん、登米市のもう一つの郷土料理「油麩丼」も食べることができるので、気軽に登米名物を味わうならここがおすすめです。

 

【喰膳 蔵.ら~の基本情報】

住所:

宮城県登米市登米町寺池桜小路2

営業時間:
10:00~16:00

※お食事は11:00~15:00まで(オーダーストップ14:30)
※お食事時間外は喫茶メニューとなります。

定休日:

年末年始

アクセス:

【クルマの場合】 

東北自動車道 「築館」ICから車で約45分 

三陸自動車道 「登米」ICから車で約5分 

【公共交通の場合】 

東北新幹線「くりこま高原」駅からタクシーで約35分 

JR東北本線「新田」駅からタクシーで約30分 

駐車場:

あり/51台

電話:

0220-52-2922

登米でモネの軌跡を辿る!

寺池園からの景色

撮影:編集部

前編、後編の2回に渡って、『おかえりモネ』の登米市のロケ地をご紹介しました。ドラマでも描かれた通り、自然が豊かで地元の人も温かく、魅力がいっぱいの街です。モネの歩んだ軌跡を辿りながら、さらに素敵な場所を探してみてください。

今回はご紹介していない気仙沼市のロケ地もまだたくさんあるので、気仙沼編もお楽しみに!

 

宿泊して『おかえりモネ』の舞台 登米市を満喫しよう!

せっかく行くのなら、1泊2日で存分に登米市の魅力に触れてみるのはいかがでしょう。

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※掲載されている情報は最新のものとは限りません。現地にお越しの際には必ず施設の公式サイトもご確認ください。

森舞台
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編集部moja
編集部moja

宮城北部で田んぼに囲まれて育ちました。今は都内在住ですが、帰るたびに地元のおいしいごはん屋さんやおもしろスポットを探し回っています。趣味は音楽とドラマ鑑賞。絶賛おかえりモネロス中です。大好きな地元宮城の魅力が伝わる記事を書けるようがんばります!

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