英国が金メダル 日本に完勝 ミュアヘッドが涙“平昌の悪夢”払拭

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 第6エンド、大声で指示を出すイブ・ミュアヘッド(撮影・高部洋祐)

 「北京五輪・カーリング女子・決勝、日本-英国」(20日、国家水泳センター)

 世界ランキング8位の英国が同7位の日本に10-3で勝ち、金メダルを獲得した。第9エンド、日本がコンシードした。

 カーリング発祥の地は英スコットランド。国の威信を懸けて挑んだ戦いで、高い集中力を発揮した。第1エンドに2点を奪い、第5エンドには1点をスチール。前半を終えて、サードのライトが95%、スキップのミュアヘッドが85%の高いショット成功率。主導権を握った。

 後半は第7エンドに一挙4点。金メダルに大きく近づき、英メディアは「ミュアヘッドマジック!」と称賛した

 18年平昌五輪は3位決定戦で日本と対戦し、1点差で惜敗。第10エンド、当時もスキップを勤めていたミュアヘッドの最終投がミスとなり、“平昌の悪夢”となった。ミュアヘッドは「あの試合からずっと苦しかった」と、英メディアに告白していた。

 自身を中心とする代表チームを率い、3度目の五輪準決勝で、初めて決勝進出を決めたミュアヘッド。最後まで日本にスキを見せず、頂点に立った。