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カラフルな菅笠 新商品 越中福岡の振興会 展示会

2022年2月12日 05時00分 (2月12日 10時03分更新)
サンバイザーや丸帽子など新しい菅笠を紹介している展示会場=高岡市のイオンモール高岡で

サンバイザーや丸帽子など新しい菅笠を紹介している展示会場=高岡市のイオンモール高岡で

  • サンバイザーや丸帽子など新しい菅笠を紹介している展示会場=高岡市のイオンモール高岡で
  • 富士山に見立てた色合いに仕上げた富士笠=越中福岡の菅笠振興会提供

丸帽子やサンバイザー「アイデア、一歩進歩した」

 高岡市の「越中福岡の菅笠(すげがさ)振興会」は十一日、染色したスゲを素材にした菅笠の新商品を紹介する展示会を同市のイオンモール高岡西館一階の伝統工芸品ショップ「ティ・オークル」で始めた。十三日まで。 (武田寛史)
 同市福岡町は菅笠の産地で、「越中福岡の菅笠製作技術」は国の重要無形民俗文化財。国の伝統的工芸品に認定されており、同振興会は現代に合った新しい菅笠づくりにも取り組んでいる。
 染色スゲで模様をデザインした伝統の角笠(つのがさ)のほか、女性向けのカラフルな丸帽子やサンバイザーなど新商品を含む十六点を展示している。笠縫いの実演もしている。
 商品は、同振興会で笠縫いを担当している会員が、赤や緑などカラフルな色に染められたスゲを笠に縫い込んで作っている。
 サンバイザーは、ゴムや面ファスナーで、頭にかぶる時にサイズを変えられるように改良した。スゲの染めの濃淡を生かして富士山に見立てた富士笠も新作の一つ。
 同振興会員で、スゲ製品を開発研究している茂古沼(もこで)真知子さん(65)=高岡市野村=は「頭の大きさに合わせて調節できるサンバイザーを試作した。常に何かいいアイデアはないか考えているが、一歩進歩した」と話す。
 開催時間は午前十一時〜午後四時(最終日は午後三時まで)。

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