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製薬会社社員の自殺、労災認定 業務で心理的負荷、うつ病に―労基署

2022年01月14日20時01分

 アステラス製薬(東京都中央区)の男性社員=当時(33)=が2019年に自殺し、中央労働基準監督署(文京区)がうつ病が原因と労災認定したことが14日、分かった。遺族らが記者会見して明らかにした。

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 代理人弁護士によると、09年に入社した男性は、医薬情報担当者(MR)を経て、15年から医師向けの講演会などを運営する担当へ異動した。16年4月にうつ病と診断された後、19年12月、都内の自宅で自殺した。
 労基署は、男性が経験のない業務に従事する中、発症5カ月前には約71時間の時間外労働をしたことで強い心理的負荷がかかり、うつ病を発症したと認定した。
 「お前なんてクビと言われた」など、男性上司らからの叱責を訴えるメッセージも残っていたが、労基署はパワーハラスメントを認定しなかった。
 男性の父親(68)=山口県=は会見で、「ハラスメントをした上司や職場に怒りがある。同じことが起きないよう改革して」と訴えた。
 アステラス製薬の話 社員の自殺は事実で重く受け止めている。詳細はお答えできない。

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