完了しました
長崎知事は14日の記者会見で、東京五輪・パラリンピックで活躍した県内出身の4選手に県民栄誉賞を贈ると発表した。同賞の授与は、1988年のカルガリー五輪スピードスケートで入賞した橋本聖子氏(当時、富士急行スケート部所属)以来33年ぶり。知事は「地元のみなさんを勇気づけ、明るい希望もたらした」と語った。
賞が贈られるのは、レスリング男子フリースタイル65キロ級で金メダルに輝いた乙黒拓斗選手(22)(自衛隊、笛吹市出身)、同グレコローマン60キロ級で銀メダルの文田健一郎選手(25)(ミキハウス、韮崎市出身)、卓球女子団体で銀メダルの平野美宇選手(21)(日本生命、中央市出身)、パラリンピック陸上男子走り高跳びで6大会連続入賞を果たした鈴木徹選手(41)(SMBC日興証券、山梨市出身)。
県民栄誉賞はスポーツや文化などで活躍し、社会に明るい希望を与えたり、「山梨」を全国に知らせたりした人に贈られる。
過去に受賞したのは橋本氏のみ。橋本氏はカルガリー大会で、競技全5種目で当時の日本記録を更新した。
91年以降は、スポーツや文化などで活躍した人物に対し、県は主に「県イメージアップ大賞」を贈ってきた。今回は国内で開かれた五輪・パラリンピックで、希望を社会に与えたことなどを評価し、33年ぶりの県民栄誉賞の授与を決めた。
知事は会見で「選手の皆さんが披露した高い技術からは修練の積み重ねを、試合後の表情やコメントからはトップアスリートに宿る高潔な人格を感じた」とたたえた。
表彰式の日程は、選手の都合や新型コロナウイルスの感染状況などを考慮して決めるという。