スキー モーグル 五輪銅メダルの原 北京五輪シーズン後引退へ

ピョンチャンオリンピックのスキーフリースタイルモーグルで日本の男子選手としては初めてメダルを獲得し、来年の北京大会の出場を目指す原大智選手がNHKの取材に対し、オリンピックのシーズンかぎりで現役を引退する意向を明らかにしました。

原選手は前回、2018年のピョンチャン大会のスキーフリースタイルのモーグルで日本の男子選手としては初めてのメダルとなる銅メダルを獲得しました。

その後、オリンピックなど国際的な大会で優秀な成績を収めた選手が対象となる「特別選抜試験」に合格して競輪学校に入学し、去年、競輪選手としてデビューを果たし、モーグルと競輪の二刀流としても注目を集めています。

原選手は来年2月の北京大会で、2大会連続のメダル獲得を目指していて20日、NHKの単独インタビューに応じました。

この中で原選手は「北京オリンピックに出場してメダルを取って二刀流が成功する。そこに向けて頑張っていきたい。僕自身は、ことしでモーグルは終わりと決めている。北京オリンピックが終わったら、競輪一本に絞っていきたい」と話し、オリンピックのシーズンかぎりで現役を引退する意向を明らかにしました。
そのうえで「競輪と、どっちも大事だという気持ちがすごくある。ただ競輪でも上を目指すと考えた時、スキーをやりながらでは限界で自分の体が壊れてしまう。北京オリンピックまでが自分の体と心が持つ期間だと思っている。ダラダラと続けるより、決めたほうが自分としてもやり切れる」と理由を説明しました。

原選手は現在、競輪のレースに出場しながらスキーの練習をしていて今後はモーグルの大会に出場しながら北京大会を目指すことになります。