元徴用工訴訟の却下判決、韓国で波紋…「漢江の奇跡」日本の寄与言及
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【ソウル=建石剛】日本企業16社を相手取った韓国人「元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)」による損害賠償請求訴訟を却下した7日のソウル中央地裁判決が、韓国で波紋を呼んでいる。却下の根拠として、韓国が驚異的な経済成長を遂げた「
日本から5億ドル
判決は、日本が1965年の日韓請求権・経済協力協定に基づいて提供した計5億ドル(無償3億ドル、借款2億ドル)の支援について、「『漢江の奇跡』と評される輝かしい経済成長に寄与した」とした。
「漢江の奇跡」は、1960年代~70年代、
同協定は、日韓の請求権問題は「完全かつ最終的に解決される」としているが、元徴用工らは日本の経済協力は少ないことなどを挙げ、協定で元徴用工の請求権は解決されなかったと主張している。判決が日本の「寄与」に言及したのは、こうした主張を否定する根拠の一つとしたものだ。
韓国では、経済発展への日本の寄与を認めることに批判的な世論もあり、「裁判所は正しいか」(左派系のハンギョレ新聞)との報道も出ている。
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