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元徴用工訴訟の却下判決、韓国で波紋…「漢江の奇跡」日本の寄与言及

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 【ソウル=建石剛】日本企業16社を相手取った韓国人「元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)」による損害賠償請求訴訟を却下した7日のソウル中央地裁判決が、韓国で波紋を呼んでいる。却下の根拠として、韓国が驚異的な経済成長を遂げた「漢江ハンガンの奇跡」に日本が経済支援で貢献したことなどに言及したためだ。

日本から5億ドル

7日午後、ソウル中央地裁で、判決後、報道陣に控訴する方針を示す原告側の代理人弁護士(左)=建石剛撮影
7日午後、ソウル中央地裁で、判決後、報道陣に控訴する方針を示す原告側の代理人弁護士(左)=建石剛撮影

 判決は、日本が1965年の日韓請求権・経済協力協定に基づいて提供した計5億ドル(無償3億ドル、借款2億ドル)の支援について、「『漢江の奇跡』と評される輝かしい経済成長に寄与した」とした。

 「漢江の奇跡」は、1960年代~70年代、朴正煕パクチョンヒ政権が工業化を進めて経済発展を成し遂げたことを指す呼び名だ。

 同協定は、日韓の請求権問題は「完全かつ最終的に解決される」としているが、元徴用工らは日本の経済協力は少ないことなどを挙げ、協定で元徴用工の請求権は解決されなかったと主張している。判決が日本の「寄与」に言及したのは、こうした主張を否定する根拠の一つとしたものだ。

 韓国では、経済発展への日本の寄与を認めることに批判的な世論もあり、「裁判所は正しいか」(左派系のハンギョレ新聞)との報道も出ている。

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2110780 0 国際 2021/06/09 05:00:00 2021/06/09 18:06:50 2021/06/09 18:06:50 判決後、報道陣を前に却下を不服として控訴する方針を示す原告側の代理人弁護士(左)(7日午後、ソウル中央地裁で)=建石剛撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210609-OYT1I50013-T.jpg?type=thumbnail

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