レトロな雰囲気を忠実に再現した福井鉄道の「200形」の模型(同社提供)

 福井鉄道は、人気車両だった「200形」の201号と203号のNゲージ(縮尺150分の1)模型を販売している。行き先表示や座席まで昔懐かしいレトロな雰囲気を忠実に再現している。

 200形は昭和30年代に製造された福井鉄道オリジナルの車両で201、203号はクリーム色と濃紺色を基調としたデザイン。次世代型低床車両フクラム導入に伴い、2016年までに引退した。

 203号は現在、越前市の北府駅に置いてある。「鉄道友の会」福井支部と同駅周辺住民でつくる「北府駅を愛する会」が、2年にわたり車両保存の署名を集めるなどファンに愛されている電車だ。

 模型化は、16年に販売した201号と202号に続く第2弾で、玩具企画販売会社のトミーテックが製作した。201号は前回と異なり、冷房付きの新仕様。前面の窓ガラスに「福井駅前」「田原町」と行き先を表記し、内部には座席も設置した。特徴的な色合いは、トミーテックが203号の実車を視察し、塗料の種類などを調べて再現した。2両1編成で全長約20センチ。

 模型は各3890円(税込み)。福鉄本社と有人駅6駅、同社ホームページで販売している。動力部とレールは扱っていない。問い合わせは同社渉外事業部=電話0778(78)0005。