オリックスは28日、2月1日から始まる春季キャンプのメンバーを発表。育成選手では唯一のA組始動となった田城飛翔外野手(21)は「このキャンプ中にでも支配下になるっていう、強い意志はあります」と決意をにじませた。
今季はA、B、Cの3グループ制。選手に1、2軍の区別はしないが、大阪・舞洲の球団施設で始動するC組は育成選手やコロナ禍で調整の遅れている外国人選手、リハビリ組が中心となった。宮崎・清武総合運動公園内で始動するA、B組は練習拠点が隣接する地の利を生かし、コーチも含めて頻繁に入れ替えを行いながら、競争をあおっていく方針だ。
田城は八戸学院光星高から16年の育成ドラフト3位でソフトバンクに入団。1軍出場はないが、19年のウエスタン・リーグで最多の108安打、リーグ2位の打率3割7厘を記録した。自由契約となった昨年オフにオリックスが育成契約で獲得。昨季、チームの中堅の先発出場は佐野の30試合が最多で、レギュラー争いの底上げを図る“秘密兵器”としての期待がかかる。田城は「通算だったら、育成で5年目。球団も変わって新しいスタートを切っている。今年、支配下がなかったら多分ないと思っている。すべてにおいて、アピールは心がけています」と悲壮な覚悟を示した。グループ振り分けは以下。
A組
投手 山崎福、荒西、山本、山岡、能見、田嶋、K―鈴木、飯田、本田、斉藤、黒木、山田、金田、榊原、漆原、吉田凌、鈴木
捕手 若月、伏見、頓宮
内野手 勝俣、福田、大城、紅林、太田、山足、宜保、中川圭
外野手 西村、吉田正、佐野皓、田城
B組
投手 山下、宮城、吉田一、増井、竹安、富山、比嘉、中川颯、前、阿部、海田、神戸、東、中田、松山、川瀬
捕手 松井、中川拓、稲富、フェリペ
内野手 安達、西野、広沢、岡崎、古長
外野手 モヤ、後藤、元、来田、小田、T―岡田、杉本、佐藤優、佐野如
C組
投手 村西、ディクソン、沢田、ヒギンス、山崎颯、張、近藤、佐藤一、谷岡、辻垣、宇田川
捕手 鶴見、釣
内野手 大下
外野手 宗、ジョーンズ、ロメロ、平野