Madhouse
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ロシア・サンクトペテルブルクの裁判所が、10代の若者が模倣するのを懸念して、特定の動画ストリーミングサイトにおける『デスノート』、『東京喰種』、『いぬやしき』といった日本の一部アニメ作品の配信を禁じました。

ゲームやその周辺情報を伝えるメディアKotakuによると、裁判において検察は、これら作品の暴力シーンが含まれるエピソードを、いくつかかいつまんで紹介しました。その結果、裁判所はあらゆるエピソードに暴力や殺人その他残虐行為が含まれている」と述べています。

ことの発端は、2020年12月中旬に、ロシア国内でアニメを配信している49のサイトに対して起こされた5件の訴訟。すでに上記3作品のうち『デスノート』と『いぬやしき』は2つの配信サイトで、『東京喰種』は1つのサイトで配信禁止にするよう言い渡されました。一方、まだ結論の出ていない訴訟では、これらの他に『エルフェンリート』や『ナルト』、『残響のテロル』、『異種族レビュアーズ』なども配信を禁止するよう裁判所に求めています。

サンクトペテルブルク大学院教育学アカデミーのOleg Erlikh氏は「『デスノート』は現代の子どもたちにとって危険な可能性がある」「『デスノート』という作品名自体が、自殺願望がある子どもに間接的ながら動機付けをする可能性がある」と述べました。

なお、配信禁止はサイトごと、作品ごとで個別に指示されているようですが、ロシアのニュースサイトMeduzaは、ロシア通信・情報技術・マスコミ監督庁(Roskomnadzor)が、このようなアニメ作品をシリーズごと禁止する方針を示す可能性があると述べています、

ちなみに『デスノート』といえば、ロシアでは2013年に15歳の少女が自殺した事件で遺書とともにみつかり、後に少女の両親がプーチン大統領に対して発売禁止にするよう要望していた作品でもあります。

source:The Moscow Times
via:Kotaku, Meduza