身売り話も飛び交う凋落フジテレビの限界説

社会・2016/10/14 14:00 / 掲載号 2016年10月20日号

 フジテレビが、緊急事態に突入だ。視聴率下落が下げ止まらず、2015年には開局以来始めての営業赤字に陥ったのだ。
 「9月22日に放送された男子バスケットボール『Bリーグ』開幕戦が視聴率5.3%、25日の総合格闘技『RIZIN』も視聴率8.5%とともに大惨敗。今や何をやってもダメ。テレビ界では『フジがやっていないことをやれ』が合言葉になっているんです」(テレビ局関係者)

 そんなフジにとって驚愕の事実が判明。なんとゴールデン&プライム帯において、ついにテレビ東京に視聴率で負けてしまったのだ。
 「テレ東が特番を仕掛けたわけでもないのに、普通の平場週でフジがあっさりと負けてしまったんです。フジにとって開局以来初めてのこと」(制作関係者)

 テレビ界で話題になっているのが、'16年第38週(9月19日〜25日)の視聴率だ。
 「まずゴールデン(19時〜22時・ビデオリサーチ調べ)だが、1位は日テレの12.6%、2位はテレ朝の11.3%、3位はTBSの9.9%、4位がテレ東の7.5%、フジは6.8%と最下位。プライム(19時〜23時)も、4位テレ東7.1%に対し、5位のフジは6.9%。テレ東はキー局ではない。在京局ということで比較対象になっているが、本来は地方のローカル局にすぎないんです。その制作費も人件費もフジの3分の1。それでもフジに勝ってしまったんです」(テレ東関係者)

 フジの惨敗は、すでに昨年度、テレビ界を驚愕させた当期純利益額で視聴率の惨敗ぶりを予言していた。
 「売り上げだけを見てみると、フジの2897億円に対しテレ東は1073億円と大差を付けられていたが、当期純利益ではフジの33億円に対し、テレ東は59億円と圧勝していたんです。'16年度も似たような結果になるでしょう」(大手広告代理店関係者)

 いまやテレビ界のお荷物になってしまったフジテレビ。身売り説が再燃するのも時間の問題だ。

関連記事
関連タグ
社会新着記事