2020年度後期放送の連続テレビ小説第103作「おちょやん」。
杉咲 花さん演じるヒロイン・竹井千代をとりまく新たな出演者の方々とドラマの「語り」が決定しました!
語り
・黒衣 役
桂吉弥
黒衣とは、観客からは見えないという約束事のもとに舞台上に現れ、芝居の手助けをする人のこと。この物語の解説役であり、登場人物にも遠慮なくツッコミを入れてくる語り手である。神出鬼没。
道頓堀の人びと
芝居茶屋「岡安」の娘
・岡田みつえ 役
東野絢香
連続テレビ小説初出演
芝居茶屋「岡安」の女将・シズと主人・宗助の一人娘で、大事に育てられてきた“嬢さん”。千代とは同い年だが、あくまでお嬢さんと奉公人という関係である。天海一平とも幼なじみであり、一平への好意を隠さない。
芝居茶屋「福富」の息子
・富川福助 役
井上拓哉
老舗の芝居茶屋「福富」の一人息子。「岡安」と「福富」はライバル関係にあるが、みつえとの仲はいい。「福富」の跡継ぎにもかかわらず、芝居茶屋の仕事には興味がなく、トランペットに夢中である。
「岡安」先代の女将
・岡田ハナ 役
宮田圭子
「岡安」の先代の女将でシズの母。道頓堀のことは何でも知っている。千代や一平のことを気にかけ、時に優しく、時に厳しく助言しながら見守っている。
喜劇界の人びと
喜劇の巨人
・須賀廼家万太郎 役
板尾創路
「須賀廼家万太郎一座」を率い、ずば抜けた観客動員数を誇る、喜劇王。大阪だけでなく、東京でも人気は抜群で、千代や一平たちは、万太郎を超えることを目標に奮闘することになる。
天海一平の父
・初代天海天海 役
茂山宗彦
天海一平の父。酒好き、女好きで型破りな性格のため、息子からは嫌われている。須賀廼家千之助とともに、天海天海一座を率いている。万太郎一座を超えるために格闘するが、道半ばで倒れる。
劇場の支配人
・熊田 役
西川忠志
鶴亀株式会社の社員であり、劇場の支配人も務める。千代が芝居の魅力に気づくきっかけをつくる。社長の大山鶴蔵の忠実な部下であり、役者たちに鶴蔵の意向を伝えるメッセンジャーのような役割を果たす。
京都で出会う人びと
カフェー「キネマ」の店主
・宮元 潔 役
西村和彦
道頓堀を出た千代が、京都で働くカフェーの店主。活動写真(映画)が大好きで、店の名前を「キネマ」と名付けた。店長の自分が監督、店員が助監督のつもりでいる。口癖は「本番、よーい、はい!」。
カフェー「キネマ」の女給
・宇野真理 役
吉川愛
千代がカフェー「キネマ」で出会う女給。カフェーの2階の住み込み部屋で、千代と同室となる。富山出身で家出をして、カフェーで働きながら、女優を目指している。富山なまりが強い。
カフェー「キネマ」の女給
・若崎洋子 役
阿部純子
カフェー「キネマ」で一番人気の女給。美しく、客のあしらい方も上手である。女優志望で、少しだけ活動写真に出演したこともある。華やかに見えるが、実は苦労人。
山村千鳥一座の座員
・薮内清子 役
映美くらら
千代が初めて役者の世界に飛び込んだ、山村千鳥一座の座員。口が悪くわがままな山村千鳥にいつも振り回されるが、千鳥のことを尊敬し、いちずにどこまでもついて行こうとする。
撮影所の人びと
鶴亀撮影所の助監督
・小暮真治 役
若葉竜也
連続テレビ小説初出演
鶴亀撮影所の助監督として走り回りながら、いつか監督をしたいと願っている。撮影所の大部屋女優となったものの、右も左もわからない千代を助ける。千代の初恋の相手?!
鶴亀撮影所の所長
・片金平八 役
六角精児
鶴亀撮影所の所長、通称カタキン所長。所長室では、いつもフンドシ姿で空手の型をしている。普段えらそうに振る舞っているが、大山鶴蔵社長には頭が上がらない。
鶴亀撮影所の守衛
・守屋 役
渋谷天外
鶴亀撮影所の守衛。経歴は不明。特に何をしているというわけではないが、撮影所の門をくぐる数多くの女優を見続けてきた。女優としての千代を、温かく見守っている。
◆新たな出演者決定を受けて
ヒロイン・竹井千代 役 杉咲 花さん コメント
八津さんの描かれるパワフルで個性豊かな登場人物たちに私自身もパワーと刺激を受けながら、毎日楽しく台本を読んだり、撮影したりしています。
そこへさらなる濃ゆいキャラクターたち、素敵な共演者の皆さまが参加されるということで、これからの撮影を想像しては“きっとより賑やかで楽しい日々になること、間違いない!”と、ワクワクが止まりません。
【物語】
明治の末、大阪の南河内の貧しい家に生まれたヒロイン・竹井千代は小学校にも満足に通わせてもらうことができず、9歳のときに、道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出される。そこで目にしたのが、華やかな芝居の世界。彼女は女優を志し、芝居の世界に飛び込んでいく。そして、京都の映画撮影所などを経て、大阪で新しく生まれた「鶴亀家庭劇」に参加する。そこで、喜劇界のプリンス、天海一平(あまみ・いっぺい)と結婚。喜劇女優として少しずつ成長していく。
千代は一平と二人三脚で理想の喜劇を目指して奮闘するが、戦争が始まり、道頓堀は空襲を受ける。戦後、劇団は「鶴亀新喜劇」として復活するが、結婚生活は破綻。彼女は芝居の世界から去ってしまう。しかし、ラジオドラマへの出演をきっかけに、女優として不死鳥のように復活する。そのラジオドラマで、12人の子どもを抱える母親役を演じると、大家族をめぐる泣き笑いの物語が大きな反響を呼び、10年にわたる人気番組となった。そして、彼女は「大阪のお母さん」として絶大な人気を獲得し、名実共に上方を代表する女優となっていく。
連続テレビ小説「おちょやん」
【作】八津弘幸
【音楽】サキタハヂメ
【制作統括】櫻井壮一、熊野律時
【プロデューサー】村山峻平
【演出】梛川善郎、盆子原 誠 ほか