北欧の風に乗ってやってきたという設定の、新世代渋谷系ガールズポップユニット バニラビーンズが、2009年9月9日に4thシングル「LOVE & HATE」を発売。 タイトル曲の「LOVE & HATE」は、作詞にカジヒデキ、作曲・編曲にErik Lidbomを迎え、スーパーフェイクオブ北欧というコンセプトを更に徹底した曲となった。
また、このシングルは、カップリング曲「ガムラスタン」のバージョン違いを収録した「Love Version」と「Hate Version」の2種類用意され、ジャケットのデザインはヒロ杉山が手がけている。

なんとも豪華なシングルに仕上がっているわけだが、本人たちはどう感じているのだろうか？そして、「北欧らへんからやってきた」と言い張る彼女たちの私生活についても話を聞いてきた。

裏テーマはツンデレ

──「LOVE & HATE」はカジヒデキさんに作詞をお願いしたということですが、どうでしたか？

リサ：今回カジヒデキさんに作詞をお願いしたんですけど、テーマが「LOVE & HATE」で、裏テーマが「ツンデレ」なんですよ。 簡単に言うと「ツンデレな感じで書いて下さい。」ってお願いしたんですけど、出来上がってみたらやたら高速なんです。

レナ：そう、高速ツンデレ。「もっと見つめて」って言った次のフレーズで「でもわたしに触れないで」って言ってたり、コロコロ変わる。 じらしがないというか、カジさんらしいツンデレになりました。

──自分たちと比べてどうですか？実際2人はツンデレなタイプなんですか？

レナ：日によるというか、その時の体調によりません？

リサ：わたしはツンデレみたいのができないタイプなので、この歌詞は勉強になります（笑）日頃これが出来れば上手くいくんだろうな･･･と。

──カジヒデキさんとの出会いは？

リサ：TV番組で共演させていただいたのがきっかけです。わたしたち「北欧系」で売ってるので、ミスタースウェーデンことカジさんが反応しちゃって･･･

レナ：そうそう「スウェーデンのどこでレコーディングしてるの？」とか聞かれて、ボロが出たというか･･･

リサ：わたしたちスーパーフェイクオブ北欧なんで。


「LOVE & HATE」PV（日本テレビ系「音楽戦士 MUSIC FIGHTER」 9月度POWER PLAY）

タヌキとセレブ

──2人のプロフィールが対照的で面白いと思うんですが、これ全部本当ですか？

レナ：本当ですよ。わたしは関西経由の北欧出身で（笑）、高校生の時は焼き物屋でタヌキの置物を売るバイトしてました。
ずっとモーニング娘に入りたくて、オーディション受けて最終審査まで行ったんですけど、そのとき全員不合格で･･･お金ためて、アイドルになるために上京してきました。

──リサさんは家がお金持ちで、カップラーメンを食べたことがないと聞きましたが･･･

リサ：え、みなさん食べたことあります･･･？でもあたし、高校生のときコンビニでバイトしたことあるんですよ。あの、ピッていうのがやってみたくて･･･

レナ：コンビニ一軒買えばよかったのに。

リサ：そういう問題じゃないんだってば。でも、年上の人にいじめられてすぐやめちゃいました。カフェでバイトしたこともありますよ。 「ホットコーヒーになりまーす。」っていうのがやりたくて。そこは楽しかったんですけど、バニビをやることになってすぐやめちゃいました。

──2人で一緒に買い物に行ったりしないんですか？

レナ：行かないです。

──プライベートでは･･･

レナ：遊ばないです。



──そうなんですね。レナさんはプライベートでは何をしてるんですか？

レナ：引きこもりなんで、仕事がないと家から出ないです。家でアイドルのビデオ見てます。AKB48が大好きで、特に17歳くらいの子が好きで、応援してます。

──コンサートとか、秋葉原に行ったりはしないんですか？

レナ：行かないです。外出るのこわいんで、家の中で応援してます。アイドルのコンサートって男性が多いじゃないですか、そこに入るのはちょっと抵抗がありますね。 最近は何かあるとネットばっかです。買い物もネットでしてるので、楽天のポイントがたまりすぎて。

リサ：レナは、仕事終わったらすぐ帰りますからね。仕事が終わった途端に「サヨナラ」って感じでスタスタ歩いていっちゃう。

──リサさんのプライベートは？

リサ：わたしは外で遊んだり友達と遊んだりもしますし･･･家でもこのまんまです。

騙されてバニラビーンズをやることに･･･

──バニラビーンズとしてデビューしたきっかけを教えてください

リサ：わたし本当はモデルになりたかったんですよ。知り合いに「モデルみたいな仕事あるよ。」って誘われて来たら、これだったんです。まあ、騙されたというか･･･

レナ：ある日突然社長がリサを連れて来て、「この子、俺の知り合いの知り合い。新しいメンバーだから。」って言われて、いつの間にかメンバーになっていました。

──全部社長が決めるんですか？

リサ：何でも勝手に決められてますね。衣装とか、髪型も。わたしたちの意見は一切通らないです。

レナ：本当はロングヘアにしたかったんですけど、髪型も変えられないんです。衣装も「できたから」って突然渡されるんですけど、一応どっちを着るかは2人で決めますね。

──毎回、体当たりなPRキャンペーンやってますよね？

レナ：前回は透明なトラックに乗って「バニラビーンズの1日の生活を見てもらう」というプロモーションをしたんですが、今回はタワレコで「リアルマネキン」になりました。

リサ：ショーウィンドウの中にマネキンのように立ってました。みんな人間だとは思わないらしく、びっくりしてました。


タワーレコード渋谷店にてリアルマネキンの様子

──そういったPR活動に抵抗はないですか？

リサ：もう慣れました。見世物になるのに慣れましたね。どうせ意見は通らないので･･･

レナ：せめてもの抵抗で、今mixiで、1ヶ月で（9月18日まで）マイミク5000人になったら社長のポルシェを痛車にするっていう約束をしてるんですよ。

リサ：でもまだ半分ぐらいなんで、5000人いかなかったらバツゲームとして自分たちの車が痛車にされちゃうんです･･･

──2人共車を持ってるんですか？

リサ：わたしはベンツです。

レナ：わたしは自転車です。

▼マイミク5000人で社長の車を「痛車」にします！（9月18日まで）

今後について

──アイドルとして目指すところは？

リサ：わたしたちは、どの枠にも所属しない、でもどの枠にも入れちゃうアイドルを目指してます。

レナ：音楽フェスにも出たいし、お笑い芸人やアイドルの出るイベントにも出たいし、でもどこ行っても浮いてるっていうのが特徴なんですけど。

──最後に、今後の活動について教えてください。

レナ：9月9日～9月13日まで関東8箇所で無料インストアライブやります。インストアの購入者特典として、2枚同時に買ってくれると、わたしたちから「なでなで」か「ビンタ」が付きます。

リサ：あと、秋にはDVDが出ます。カテゴリーはドキュメンタリーです。

レナ：というのも、普通にミュージックとかにしたらランキングに入らないと思うので、ドキュメンタリーならランキングに入るかもしれないという願いを込めて･･･

リサ：内容は、バニラビーンズどうしようみたいなプロデュース会議の様子と、PVが入って、掟ポルシェさんも全面的に協力してもらってます。楽しみにしていてください。