護憲運動を主導、小林直樹・東大名誉教授が死去
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護憲運動で指導的な役割を果たした憲法学者で東京大名誉教授の小林直樹(こばやし・なおき)さんが2月8日、くも膜下出血で死去した。98歳だった。告別式は親族で済ませた。
長野県生まれ。東京帝大在学中に学徒出陣。復学して受けた法哲学者・尾高朝雄のカントに関する講義に感動し、師事する。東京大、専修大などで教授を務めた。「平和憲法は世界で最も進んだもの」として憲法の基本原理を擁護、改憲論に一貫して反対の立場を取り、学界をリードした。
著書に「憲法の構成原理」「日本における憲法動態の分析」など。80歳を超えても大著「法の人間学的考察」「暴力の人間学的考察」を刊行、長く活躍した。
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