JR富山駅の南側と北側を走る路面電車の運営会社が22日に一本化される。駅の北側の運行を担当していた第三セクターの富山ライトレール(富山市)が同日付で南側を担当している富山地方鉄道(同市)に吸収合併される。
駅北を走る富山港線の富山ライトレールによる最終運行日となった21日には、富山市中心部で同線の引き継ぎ式が開かれた。同社の粟島康夫社長は「当社の次世代型路面電車(LRT)により鉄道ファンだけでなく富山市のファンも増えた」と振り返った。
3月21日にはJR富山駅の南側と北側を走る路面電車が接続して直通運転が始まる。運賃は一律210円となり、南北間の人の往来の活発化が期待されている。富山地鉄の辻川徹社長は「南北直通化により利便性を高めていきたい」と意気込んだ。