じまんばな誌2011(33)~作品の風土の漂う文学碑~
2011年3月に発行した「じまんばな誌2011」は,姶良・伊佐地域であまり知られていないすばらしい景色や感動的な出来事,他人に自慢したい生活や歴史・文化など“自慢したいような事柄”を発掘して光を当て,地域づくりや観光の振興に役立てることを目的として作成しました。
素敵な50の地域自慢が掲載されており,原則,毎週金曜日に順次紹介してまいります。今回は,45話目で紹介されています,“作品の風土の漂う文学碑”を紹介します。
第45話作品の風土の漂う文学碑(湧水町)
児童文学者故椋鳩十氏は,長野県出身でありながら身内の縁で鹿児島を訪れ生活するようになり,県下各地を取材し,数々の動物文学を残した。わが湧水町には著名な作品のゆかりの地と文学碑があるので紹介する。
『大造じいさんとガン』ゆかりの地(三日月池公園)
ハナショウブ自生南限地といわれる三日月池公園の一角に「感動は人生の窓をひらく」の文学碑がある。公演の周囲に植えてある桜の開花時やハナショウブの開花時期の6月上旬頃は,特に散策にもいい時節である。
『大造じいさんとガン』は,小学校国語教科書に採録されている作品で,かつてこの沼地に雁が渡ってきたこともある話を聞き,取材したものと思われる。
『栗野岳の主』ゆかりの地(栗野岳レクリレーション村)
レクリエーション村の遊具施設の設置してある少し上の柏の林の一角に,カラフルな説明板と文学碑がある。
イノシシは,農作物荒らしで害獣扱いされているが,椋鳩十は愛情を持って生態を描いている。
原生林の中で猟犬を連れた狩人たちが懸命になって移動していた姿を思い浮かべることのできる雰囲気も味わえる場所である。<安藤薫さん(湧水町)の自慢話>
おまけ情報◎
湧水町くりの図書館には,充実した「椋鳩十コーナー」があります。
このくりの図書館,町外の人にも貸出してくれますし,貸し出し点数にも制限はありませんよ。
また,11月5日(土曜日)~6日(日曜日)には,「第9回高原フェスタ彫刻造形展」が栗野岳レクリエーション村で行われます。
彫刻造形展のほか,豚汁大盤振舞いやチェンソーアート大会などイベント盛りだくさんです。
芸術の秋,読書の秋,あなたの秋を探しにでかけてみませんか?
<三日月池公園の文学碑>
<栗野岳レクリエーション村は霧島アートの道路向かいにあります>
PDF(『じまんばな誌2011』から抜粋)はこちらからどうぞ