WHO「緊急事態」を宣言 医療のぜい弱な国への感染拡大懸念

WHO「緊急事態」を宣言 医療のぜい弱な国への感染拡大懸念
k10012266621_202001310513_202001310515.mp4
新型のコロナウイルスの感染拡大を受けて、WHO=世界保健機関は専門家による緊急の委員会を開き、感染がほかの国でも拡大するおそれがあるとして「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。
WHOは、医療態勢のぜい弱な国への感染拡大を懸念しているとしたうえで、ワクチンや治療薬の開発を促進するとともに、そうした国への支援を行うとしています。

緊急事態の宣言は2009年の豚インフルエンザや2014年のポリオ、そして去年7月のアフリカ中部でエボラ出血熱の感染が拡大した際などこれまでに5回出されています。

日本政府 これまで実施の取り組みを徹底

日本政府は、国内ではすでに今回のウイルスによる肺炎を感染症法に基づく「指定感染症」などに指定しており、水際対策の強化や、中国・武漢に滞在歴がある人の健康状態の確認などを先行的に実施しているとして、これまで実施している取り組みを徹底するとしています。