天皇陛下、平和への思い強く=「四つの日」一家で黙とう-終戦記念日

2019年08月15日13時39分

 天皇陛下は即位前から、誕生日会見などの機会にたびたび戦争や平和に対する思いを語られてきた。戦後70年となる2015年の誕生日会見では「戦争の惨禍を再び繰り返すことのないよう過去の歴史に対する認識を深め、平和を愛する心を育んでいくことが大切」と述べ、戦争について学ぶことの重要さを強調していた。
 陛下は幼い頃から、上皇さまが「忘れてはならない四つの日」として挙げた沖縄戦終結の日、広島、長崎の原爆の日、終戦記念日に欠かさず黙とうを続けている。沖縄、広島、長崎にはこれまで何度も足を運び、犠牲者の追悼や遺族らとの交流を重ねてきた。
 1960年生まれの陛下は戦争を直接体験していない世代だが、「戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」(15年の誕生日会見)との考えを表明。上皇ご夫妻から聞いた戦争の痛ましさについての話は、長女愛子さまにも語り継いでいるという。(2019/08/15-13:39)

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