開発コアメンバーに聞く
『対魔忍アサギ』への想い
大人気DMMオンラインゲーム『対魔忍アサギ〜決戦アリーナ〜』の開発には、原作のLiLiTHスタッフが多数参加! ここではその中でもキーパーソン4人へのインタビューを敢行し、サービススタートから半年を待たずに登録者数が35万人を超えた本作の魅力について語ってもらった!
■巫浄スウ氏(ディレクター)
『対魔忍』シリーズでは演出などを担当。本作ではディレクターとしてスケジュールや素材の管理・発注などを務める。
■EDEN氏(ディレクター)
ディレクターとして巫浄スウ氏をサポート。シナリオ、原画、制作管理からキャストの決定、音声収録立ち会いなども行う。
■カガミ氏(キャラクターデザイン)
『対魔忍』シリーズのキャラクターデザイン、原画でお馴染みの原画家。本作でも数多くの新規キャラクターを手がけている。
■そのだまさき氏(シナリオ)
本作のストーリー面について深く関わっており、新キャラクターの設定やプロットの作成、シナリオ執筆などを行う。
思い入れ深い
『対魔忍』シリーズ
――皆様にとって『対魔忍』シリーズとは、どんなタイトルですか?
巫浄 私は原作では、演出などを担当しています。原作シリーズはLiLiTHの代表的な作品だと感じています。
EDEN 自分は『対魔忍アサギ』から演出を行い、そこから色々と手伝ってきたので、LiLiTH作品の中でも思い出深い作品ですね。
そのだ 私は『対魔忍ユキカゼ』、『対魔忍アサギ3』からの参加です。なので、それらの作品でイチから書くことのできた"ゆきかぜ"、"凜子"、"アスカ"などは思い入れが強く、なにより書いていて楽しいです。特にアスカは手足を機械に変えられたサイボーグという、往年のヒーローのような悲劇性が気に入っています。その割に、やることなすことハチャメチャですが……。きっと冷たい自分の手足を見てひとり涙していたりもするはずです。
カガミ 原画デビュー作であり、常になにかしら関わってきて、気がつけば『対魔忍』シリーズ=私の原画家歴となっていました。今ではもうライフワークみたいな作品です。
――そんな『対魔忍』シリーズが、ソーシャルゲームになった感想をお聞かせください。
カガミ 実はこれまでソーシャルゲームに関わった経験がまったくなくて、最初に説明を聞いた時は完全に「?」状態でした(笑)。
巫浄 そんな方もいましたが(笑)。やはり「LiLiTHでソーシャルゲームを作るならば、対魔忍だ」と。これは社内でも一致の見解でしたね。
――ご自身が担当した部分への、こだわりをお教ください。
巫浄 イベントを作る際、私が登場キャラクターを選びプロットを発注していますが、このキャラ選択にこだわっています。実はプロットは原作プロデューサーの笹山逸刀斎さんが制作しているので、本編さながらのストーリーが展開出来ているかと。
EDEN 自分が気を使うのは、キャラクターのキャストを決める際の声優さんです。あとはエロシーンの音声にこだわっています。
そのだ キャラクター設定で、バックボーンをきちんと作るようにしていますね。ちょっと悲しい過去を持つキャラクターが多めですが、そこは個人的な好みです(笑)。特にアサギ世界でひとりぼっちにならないよう、誰々の友人、誰々の宿敵など、できる限り他のキャラクターとの関係性を作るように気をつけています。
カガミ 新規キャラクターを描くうえで『対魔忍』の世界観からはみ出しすぎないように、でも新しいイメージになるようにしているところでしょうか。
――では運営・制作上の苦労についてはどうでしょうか?
巫浄 「このキャラクターをイベントに使いたいけど、スケジュール的にちょっと厳しいなぁ……」と悩むことはよくありますね。
EDEN 印象に残っているエピソードとしては、実装当初のキャラクターの声を5日間ぶっ通しで、朝から夜の0時近くまでかけて収録したことです。食事も喉を通らないくらい、ハードでした(笑)。
そのだ ソーシャルゲームでのエッチシーンは初めてだったので、シナリオ容量、セリフとモノローグの割合など、ゲームのそれと勝手が違って最初は戸惑いました。あとは自分がエッチシーンのシナリオを担当していないカードのキャラがイベントに出てくると、口調やリアクションのすりあわせに苦労します。
カガミ 苦労したのは、新規キャラクターをとにかくたくさんデザインしないといけないことですね。後半はもう、脳ミソの隅っこから無理やりアイデアを引っ張り出してきて、色々と枯渇しました(笑)。
▲カガミ氏の新キャラクター・沙耶NEO。本作ではカガミ氏の描く、数多くの新キャラクターたちのエッチシーンを堪能できるぞ。
本編でできない
if展開が見どころ!
――本作をプレーしての感想や、一押しポイントを教えてください。
巫浄 新しいガチャを更新すると、社内で一斉に回すことがよくあります。EDENさんが毎回いいのを引けないというジンクスまであります(笑)。
EDEN 本当に毎回ガチャを回しますが、いいカードが出ない! テストアカウントで試すといいカードが簡単に手に入るのですが……(笑)。
そのだ 一押しポイントとしては、知っているキャラクターが対魔忍から米連へと所属を変えていたり、悪堕ちして魔族になったりと、今までになかった"ifシチュエーションが魅力だと思います。
カガミ 色々な方の描かれた『対魔忍』キャラが見られること、それに尽きますね。
――『対魔忍アサギ〜決戦アリーナ〜』と原作との世界観的な関係性はどの様なものでしょうか。
そのだ 全体としては『対魔忍アサギ3』の後くらいを想定しています。ただし『3』で死んでしまったキャラもいるので、"『3』と似たような出来事は起こったが、誰も死なず決着も付かず戦いが続いているパラレルワールド"、そんなイメージです。ゆきかぜ、凜子のふたりについては、その時代だとアスカよりも年齢が上になってしまうので、ユキカゼ本編の直後くらいなのかな? と考えています。まぁ、単に顔も体型も変わってないだけなのかもしれません。あと対魔忍、米連、魔族のいずれの組織にも属さないキャラクターとして作り出された"ふうまの一族"がいます。『対魔忍アサギ』より前の時代に対魔忍と対立し、一族を滅ぼされたという設定です。主人公が持つ、相手の能力を奪う邪眼は戦闘のためというよりは、たとえば炎使いを火責めにするといった風に、相手の得意技を逆用してエロ展開にするために役に立っています。
▲そのだ氏の話題に出た炎使いを火責めにするのは、画像のミリア・クレメンティーナのエッチシーンだ。
インタビュー後編は、11月21日(金)正午公開予定
▲『対魔忍アサギ~決戦アリーナ~』とのコラボレーションによる、シリアルコードが付属した『TECH GIAN』1月号のご購入はこちら! リボルバー氏の描き下ろしによる"結城炎美"のカードをゲットできるぞ。
『対魔忍アサギ~決戦アリーナ~』
メーカー:株式会社インフィニブレイン
プラットフォーム:DMM オンラインゲーム
ジャンル:カードバトル/人気キャラ
配信日:配信中
価格:無料(ゲーム内課金あり)
対象:18歳以上
対応機種:PC(Windows Vista以上 + Internet Exploler 9以降/Google Chrome最新版/Mozilla Firefox最新版)、Mac(OSX 10.7/10.8 + Google Chrome最新版/Mozilla Firefox最新版)、Mac(OSX 10.9以降 + Safari7.9.3以上/Google Chrome最新版/Mozilla Firefox最新版)
スマートフォン:iOS(iPhone4S iOS6.1以上、7.0以降推奨 + iOS標準ブラウザ)、Android(Android OS2.3以上、4.0以降推奨 + Android標準ブラウザ/Chrom)
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