記事詳細

岡田圭右、クイズ番組で猛者を切り盛りする名司会術と品位 (2/2ページ)

 フリーアナウンサーの徳光和夫氏(78)も、同番組の大ファンで、ほぼ毎日見ているという。

 「クイズ番組の司会者というのは解答者に優劣をつけてしまいがちですが、分け隔てなく接する岡田さんの進行には品位を感じるんです。解答の開け方も絶妙で、私も『クイズダービー』の司会を大橋巨泉さんから受け継いだ時に苦労したのでよくわかります。先に不正解の解答を開けて、最後に正解を出すオーソドックスなやり方だけでは視聴者も飽きてしまうものですが、岡田さんの開け方やテンポの良さは巨泉さんに近いです。

 クイズの難易度も絶妙で、簡単ではないけど、よく考えれば解ける。閃いた時は長嶋茂雄の逆転3ランを見たような喜びに浸れる(笑い)。これまで2回出演させてもらいましたが、歌番組に40年以上関わったのに、ヒット曲の歌詞を埋める問題ができなくて悔しい思いをしました。次回は『正解者と同じ答え』と書きます(笑い)」

 岡田が心掛けているのは、どんなことなのか。

 「解答者にテンションを上げてもらうために、元アスリートなら『選手』と呼びます。元巨人の川相昌弘選手に『クイズは苦手ですけど、スクイズは得意です』とコメントしてもらったように、普段見せない一面を引き出すのが自分の役割だと思っています」(岡田)

 かくして誰もが安心して観ることのできるクイズ番組として好評を博している。

 ※週刊ポスト2019年5月17・24日号

NEWSポストセブン

関連ニュース