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ヤンキース・田中、ナックルカーブで完璧オープン戦初登板!「一番遅い球の精度が上がれば」

タイガース戦にオープン戦初登板で先発したヤンキース・田中将大(ロイター)
タイガース戦にオープン戦初登板で先発したヤンキース・田中将大(ロイター)

 【タンパ(米フロリダ州)=一村順子通信員】マー君、新カーブを披露―。ヤンキースの田中将大投手(30)は3日(日本時間4日)、キャンプ地フロリダ州タンパで行われたタイガース戦でオープン戦初登板。3イニングを投げて、1安打無失点だった。

 初回、先頭打者のキャメロンに三塁打を許したが、その後、打者連続9人を凡退させる危なげない内容。従来よりも球速が7マイル(約11キロ)前後速い、通称ナックルカーブを要所に織り交ぜ、球数40球を投げて降板。2奪三振。無四球と上々の内容だった。

 フロリダの晴天の下、メジャー6年目に好発進した田中が、新しい武器を搭載していた。新球・高速カーブだ。2月26日のフィリーズ戦が雨天中止となり仕切り直しとなったオープン戦初登板で、いきなり試運転の機会が訪れた。

 初回。先頭のキャメロンに三塁打を許した後、連続空振り三振で2死三塁としてから、ヒックスを外角高めのカーブで中飛に抑えた。球場表示は81マイル。去年まで75マイル前後だった田中のカーブが劇的に進化していた。

 「変えたから。スピードが上がっていて普通。そういう風に投げているので」と、ヒントを与えた後で、「ナックルカーブです」とニヤリ。ボールの縫い目に掛けて弾くため、回転が掛かり、スピードを保ったまま変化する高速カーブだったことを認め、「(カーブは)いろいろな使い方がありますよね。カウント球でも決め球でも。球速帯として一番遅い球の精度が上がれば」と、意図を明かした。

 3者連続内野ゴロとなった2回、ロドリゲスを三ゴロに仕留めたのも、82マイルの新カーブ。この日、カーブは最速82マイルから最遅76マイルまでの幅があった。1月に殿堂入りが決まった元ヤンキースのマイク・ムシーナが元祖とも呼ばれるナックルカーブ。打者のフライボール革命がブームになった大リーグでは、ドジャースのカーショーらカーブの名手が、活躍する傾向もある。この日は打者10人中7人に対してカーブから入るなど積極的にテストする意欲がみえた。

 「3イニング通してカーブでストライクが取れていた。色々と試しながら、結果も出たことはよかった。最初の滑り出しとしては良かった」と田中。手応え一杯のオープン戦初登板となった。

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