日本の新元号「令和」は突き詰めるとやはり中国の古典がその由来?

人民網日本語版 2019年04月02日15:01

日本政府は1日午前、新元号の「令和」を発表した。新元号は日本最古の歌集「万葉集」に由来しており、平和を追求し、期待に満ちた素晴らしい新時代を切り開くという願いが込められている。「大化」(645年)から「平成」まで計247ある元号は、これまで全て中国の古典(漢籍)に由来してきたことが確認されている。しかし248番目の「令和」は、初めて日本の古典からの採用となった。

「令和」は突き詰めるとやはり中国の古典がその由来?

あるネットユーザーは、後漢の文学者・張衡の「帰田賦」(文選)にある「仲春令月、時和し気清し」が日本の新元号「令和」の由来ではないかと指摘している。「帰田賦」は138年の創作であるのに対して、「万葉集」に収録されている和歌のほとんどは奈良時代(710-794)の作品となる。二者には約500年の差があるが、「令和」は「帰田賦」に由来しているのだろうか?

この点に関して、中国外交学院国際関係研究所の周永生教授や北京大学の王新生教授は、「二者には直接の関係はない」との見方を示す。

周教授は、「中国と日本の古代文化は互いに通じており、『万葉集』含む日本の古典文化は中国の古典文化の影響を受けている。しかし、『令和』が『帰田賦』に由来しているとは言えない」と指摘する。

王教授も、「古代の日本文化は基本的に中国文化に由来している。私たちが目にすることができる日本古典文化から、中国古典文化の影響を受けていることを垣間見ることができる。しかし、『令和』だけを見た場合、張衡の詩歌とは直接の関係はない」との見方を示す。

「預言的中」させた日本のネットユーザー

「平成のシャーロック・ホームズ目指すコナンに残された時間はわずか」と嘆く中国のネットユーザー

新元号「令和」が発表され、3年前にすでに正確に予想していたネットユーザーがいたことが明らかにになり、ネットで話題となっている。2016年7月13日、Twitterユーザーの「しゃん」さんは「明治大正昭和平成令和 違和感ないね!」とツイートしていたのだ。この「預言的中」に、ネットユーザーらは驚きを隠せず、同ツイートには現在までに25万個の「いいね!」が寄せられ、20万人以上がリツイートしている。

一方、中国のネットユーザーからは、令和が中国語で「疲れた」を意味する「累哇」とよく似た発音であるため、「新元号を見て疲れた」というユーモラスなコメントが寄せられているほか、「名探偵コナン」ファンからは、「新一は『平成のシャーロック・ホームズ』になりたいと言っていたけど、日本の元号はもうすぐ変わることになってしまった。コナンはまだ工藤新一に戻れていない。コナンに残された時間はもうほんのわずか」や「工藤新一はその夢を『令和のシャーロック・ホームズになること』に変えないと」というコメントが寄せられている。

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