大相撲の貴乃花親方(元横綱)が日本相撲協会に退職を届け出た件で、千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と貴乃花親方の代理人弁護士が29日、東京都江東区の貴乃花部屋を訪問し、力士らの千賀ノ浦部屋への所属先変更願を新たに作成し、相撲協会に提出した。協会の代理人弁護士の元に届き、協会の求める正式書式であることが確認された。
千賀ノ浦親方は墨田区の両国国技館で、新しい原本に署名した旨を八角理事長(元横綱北勝海)に報告していた。
貴乃花親方の代理人弁護士は27日に所属先変更願と、貴乃花親方の引退届を退職届と読み替えることを求める上申書を提出。所属先変更願は原本のコピーに千賀ノ浦親方が署名したものだったため、協会は原本に署名した上での提出を求めた。上申書については、貴乃花親方の弁護士と協会の弁護士間で協議を進める方針。
臨時理事会で移籍が決まれば貴乃花部屋は消滅し、所属先を失う貴乃花親方の退職が正式に決まる情勢となっている。