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全石川が泣いた。笑った 加賀停太郎に強敵現る

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 加賀市は27日、北陸新幹線の全便停車を目指す「東京2023加賀プロジェクト」の第2弾プロモーション動画を発表した。新幹線開業効果に沸く金沢への嫉妬心をむき出しにして話題を呼んだ第1弾の続編。最速型「かがやき」停車駅を巡る小松市との誘致合戦をネタに、ユーモアと両市の地域自慢がぎゅっと詰まった内容に仕上がった。(小室亜希子)

新幹線全便停車プロジェクト 加賀市PR動画第2弾

 第2弾は全4編のストーリー仕立て。計7分45秒。俳優横田栄司さん演じる加賀市新幹線対策室長の「加賀停(とめ)太郎」が第1弾に続いて登場する。PR活動が成功して浮かれる停太郎の前に強力なライバル、小松市新幹線対策室長の「小松停太郎」が現れる。グルメや温泉、地酒で対決を繰り広げ、やがて2人の心に変化が表れる−。

 誘致合戦という繊細な話題を正面から取り上げながら、俳優陣や脇役の市民の熱演でくすりと笑わせる。粟津温泉や“恋人の聖地”とされる粟津おっしょべ公園、地酒「神泉」など小松市の魅力も盛り込んだ。加賀市の担当者は「小松市への敬意と親愛の情を随所に込めた。反応がちょっと心配ですが…」と話す。

 宮元陸市長は市民会館で行われた試写会後、報道陣の取材に「(誘致合戦を巡る)ちまたのうわさもPR動画の題材にするところが、したたかでいいんじゃないか。若い方から年配の方まで、あらゆる層に見てほしい」と話した。動画は「東京2023加賀プロジェクト」のウェブサイトと動画サイト「ユーチューブ」で公開している。

加賀・金沢出身コンビ 2作連続で手掛ける

PR動画を制作した電通の吉田翔彦さん(左)と田母神龍さん

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 「東京2023加賀プロジェクト」のプロモーション動画は大手広告代理店「電通」(東京)の吉田翔彦(たかひこ)さん(32)=加賀市出身=と田母神(たもがみ)龍さん(34)=金沢市出身=の石川出身コンビが2作連続で手掛けた。

 「地元でずっと仕事をしたいと思っていた」と吉田さん。第1弾では地元民だからこそ知るスポットでロケ撮影した。自虐ユーモアを効かせた内容が情報番組のご当地動画グランプリに輝くなど話題を呼び、市のPRに貢献した。

 吉田さんは、五輪開催地が東京に決定した時のような市民の盛り上がりに期待する。「東京から乗り換えなしに1本で来られるかどうかは、加賀市にとってとても大事な問題。動画で先手を打ちたい」

 

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