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「大ヒット中! 宇多田ヒカルと話題のシンガー小袋成彬の新作と合わせて聴いてほしい洋楽」(高橋芳朗の洋楽コラム)

ジェーン・スー 生活は踊る

宇多田ヒカルと話題のシンガー小袋成彬の新作と合わせて聴いてほしい洋楽http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20180504123330

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

【高橋芳朗】
本日の特集はこちらです! 「大ヒット中、宇多田ヒカルと小袋成彬の新作とあわせて聴きたい洋楽」。4月25日にリリースされた宇多田ヒカルさんの新曲「Play a Love Song」。そして、これも同じ4月25日に発売になった宇多田さんがプロデュースを手掛ける新人アーティスト、小袋成彬さんのデビューアルバム『分離派の夏』。本日は現在大ヒット中、iTunesのランキングでも1位を獲得したこの2作品を聴いてもらいつつ、それぞれと合わせて聴いてみたい洋楽を紹介したいと思います。「宇多田さんや小袋さんの新作が好きならこんなのも聴いてみて!」という感じですかね。

【ジェーン・スー】
よろしくお願いします。

【高橋芳朗】
まずは小袋成彬さんからいってみましょう。アルバムから先行で公開されていた「Lonely One feat. 宇多田ヒカル」。堀井さん、小袋さんはご存知ですか?

【堀井美香】
ぜんぜん知らなかったです。

【高橋芳朗】
では簡単に説明しますね。小袋成彬さんは現在27歳。もともと音楽活動は行っていた方なんですけど、「この人の声を世に送り出す手助けをしなきゃいけない、という使命感を感じた」という宇多田さんのプロデュースによって今回ソロデビューを果たしました。さっそく「Lonely One」をかけたいと思いますが、小袋さんの歌のうまさ、声の支配力はもちろん、サウンドにも注意して聴いてみてください。よく耳にする一般的なJ-POPよりも、ぐっとシンプルで空間をたっぷり使ったサウンドになっています。ガラーンとした広い部屋にぽつんとひとりでたたずんでいるようなイメージですね。

M1 Lonely One feat. 宇多田ヒカル / 小袋成彬

Lonely One feat.宇多田ヒカル

【高橋芳朗】
今回のこの企画、実は小袋さんがSpotifyやApple Musicなどの音楽配信サービスで公開しているプレイリスト『分離派の冬』と『分離派の春』に触発されたようなところがありまして。このプレイリストでは小袋さんご自身の曲に小袋さんのお気に入りの洋楽の曲を混ぜたかたちでそれぞれ30曲ほど選曲されているんですけど、これがすごくおもしろかったんですよ。

【ジェーン・スー】
うん。

【高橋芳朗】
あと小袋さん関連でいくと、音楽ニュースメディアの「ナタリー」で組まれた小袋成彬さんの特集記事にミュージシャンの方々による小袋さんの楽曲を用いたプレイリストが掲載されていて。で、この企画になんとジェーン・スーさんも参加されているんです。

【ジェーン・スー】
そう、意外や意外。

【高橋芳朗】
ケンドリック・ラマーやボン・イヴェールなど、いまかけた「Lonely One」と共に8曲選んでいました。どんなイメージで選曲したんですか?

【ジェーン・スー】
さっきヨシくんが言ったように、空間のなかにぽつんとひとりでいるような、そういう空間を感じさせる音楽だと思ったんですよね。それで「人が誰でもひとりになる時間っていつだろう?」って考えたら、家族がいる人でもひとり暮らしの人でも朝みんなより早く起きたらひとりになるじゃないですか。なので朝5時半から6時ぐらいの時間帯のイメージで『30min. to 6am』というタイトルで選曲しました。夜明けの30分前のBGMって感じかな。

【高橋芳朗】
いや、これがまた素晴らしい選曲だったんですよ。そんなスーさんのものも含めた小袋さん関連のプレイリストにならって僕も1曲選んでみました。フランク・オーシャンの「Thinkin Bout You」。2012年の作品です。フランク・オーシャンはいまのポップミュージックの最重要アーティストのひとりと言っていいと思います。小袋さんもフランク・オーシャンの別の曲をプレイリストに選んでいるんですけど、僕は小袋さんの曲を聴いてフランク・オーシャンのこの寂寞感というか寂寥感、静かな物寂しさを真っ先に連想しました。

M2 Thinkin Bout You / Frank Ocean

CHANNEL ORANGE

【高橋芳朗】
小袋さんのアルバム『分離派の夏』はきっと夏のサウンドトラックとして最高の一枚になると思うのでぜひ聴いてみてください。その際に小袋さんが選曲したプレイリストがアルバムをより楽しむ助けになると思うので、そちらも併せてどうぞ。では、続いては宇多田ヒカルさんの新曲「Play A Love Song」ですね。いまサントリーのCMで使われているのですでに耳にされた方も多いと思います。

M3 Play A Love Song / 宇多田ヒカル

Play A Love Song

【高橋芳朗】
この宇多田ヒカルさんの新曲「Play a Love Song」と一緒に聴いてみてはどうでしょう?ということで選んだのは、カイゴの「Carry Me feat. Julia Michaels」。2016年の作品です。カイゴはノルウェー出身のプロデューサー/DJ。ここ数年世界的に大流行しているトロピカルハウスというダンスミュージックの第一人者です。宇多田さんの「Play a Love Song」は終盤にゴスペルのコーラスも入ってくる高揚感のあるダンスミュージックなんですけど享楽的な感じはまったくなくて、むしろ凛とした透明感が魅力になってるんですよね。まさに宇多田さんが雪原を駆け回るCMのビジュアルにばっちりなサウンド。そのあたりはカイゴのこの曲とも共通するところがあると思います。

M4 Carry Me feat. Julia Michaels / Kygo

Carry Me

【ジェーン・スー】
確かに、抜け感も含めて宇多田さんっぽさありますね。

【高橋芳朗】
トロピカルハウスは軒並みこんな感じなのでいろいろ聴いてみるとおもしろいと思いますよ。宇多田ヒカルさんは6月27日リリースのニューアルバム『初恋』も楽しみです!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア。最新1週間のリストは以下です。

4/30(月)

(11:05)  Street Life /  Randy Crawford
(11:23)  Tequila Mockingbird / Dee Dee Bridgewater
(11:34)  Spy  / Carly Simon
(11:44)  Bad Weather /  Melissa Manchester
(12:16)  Don’t Wish Too Hard /   Peter Allen
(12:52)  言い出せなくて / 大貫妙子

5/1(火)

(11:04) I Want You / Bob Dylan
(11:21) Marrakesh Express / Crosby, Stills & Nash
(11:33) My Back Pages / The Byrds
(11:39) Hard to Believe / The Monkees
(12:17) Too Much of Nothing / Peter, Paul & Mary
(12:23) Easy Come, Easy Go / Mama Cass
(12:50) What a Day / Poco

5/2(水)

(11:05) Just a Little Lovin’ / Dusty Springfield
(11:20) Walk The Way You Talk / Dionne Warwick
(11:35) 時間がない / キリンジ
(12:20) Lu / Laura Nyro
(12:48) Put a Little Love in Your Heart / Jackie De Shannon

5/3(木)

(11:08) Tristeza / Sergio Mendes & Brasil ’66
(11:27) Nega Do Cabelo Duro / Astrud Gilberto & Walter Wanderley
(12:12) Lady Madonna / The G/9 Group
(12:25) Gimmicks – Roda
(12:50) Blackbird / Bossa Rio

5/4(金)

(11:04) Thinking of You / Sledge
(11:20) You Don’t Know What You Do to Me / Melba Moore
(12:11)  Top of the Stairs / Collins and Collins
(12:38) Dance / A Taste of Honey