八重山地域でホテルや飲食店などを展開する美ら花グループ(石垣市、宮平康弘CEO)は7月7~8日、創業65周年記念事業「無人島・カヤマ島 七夕星まつり」を竹富町の加屋真島で開く。1泊2日の日程でキャンプを行い、島の星空や自然の魅力を堪能できる150人限定のツアー企画。同町全域と石垣島北部などにまたがる西表石垣国立公園が「星空保護区」に認定されてから初の星空イベントになるという。

美ら花グループ創業65周年記念事業「無人島・カヤマ島 七夕星まつり」を発表する親盛一功社長(右)と西大舛高旬町長=石垣市・南の美ら花ホテルミヤヒラ

美ら花グループ創業65周年記念事業「無人島・カヤマ島 七夕星まつり」を発表する親盛一功社長(右)と西大舛高旬町長=石垣市・南の美ら花ホテルミヤヒラ

 同島は小浜島の北東約2キロに位置する周囲約2・5キロの小島で、石垣港発の船で小浜島を経由して約40分の距離。グループ会社の加屋真島観光開発が竹富町との賃貸契約で管理している。約千匹のウサギが生息しているといい、訪れる人々を出迎えてくれる。

夏川りみさん星空ライブも

 企画は町や小浜島の住民らが協力した。初日に飲み放題の石垣牛バーベキューパーティーや歌手の夏川りみさんらが出演する星空ライブと星空観望会があり、翌日は島の自然に関する講話や有料オプションでマリンレジャーなどを企画している。

 星空観望会は前石垣島天文台所長の宮地竹史さん、2日目の自然講話は「アンパルの自然を守る会」共同代表の島村賢正さんが講師を務める。ツアーには専門スタッフほか、看護師らも同行する。

 16日の記者発表で親盛一功社長は「何もない島というのが非常にいい、隠れた自然の宝庫。ぜひ成功させて定番化したい」と意欲。西大舛高旬町長は「非常に時宜を得た祭り。八重山全域の夜の星空を宣伝できれば」と期待した。

 料金は船賃や宿泊・飲食代など込みで3万5千円。問い合わせは三和トラベル、電話0980(82)6111。