人気の3県境に遊歩道が完成

ひそかな観光スポットとして知られる群馬と埼玉、それに栃木の3つの県が交わる境界点の近くに、関係する3つの自治体が遊歩道を整備しました。

群馬県板倉町と栃木県栃木市、それに埼玉県加須市の境界点は、山や川の中ではなく平地にあることが珍しいとして3年ほど前から訪れる人が増え、観光スポットになっています。
このため3つの市と町は、この場所を訪れる観光客のために周辺の土地を買い取って遊歩道を整備し、このほど完成しました。
境界点まで行くには、田んぼのあぜ道を通る必要があり雨が降るとぬかるんで危険だったということで、コンクリートで整備したほか、近くには地元の人の手作りの案内板が建てられています。
12日も「県境」のスポットを目当てに訪れた人が、記念の写真を撮ったり、用意されたノートにメッセージを書き込んだりしていました。
栃木県小山市から訪れた男性は、「地域の歴史に興味があり見てみたかったので来ました」と話していました。
案内板やノートを設置した栃木県栃木市の古澤満明さん(84)は、「道がきれいになったので、これからも多くの人に来てもらいたいです」と話していました。