東京・秋葉原で2008年6月、7人が死亡、10人が重軽傷を負った無差別殺傷事件で、殺人罪などに問われた元派遣社員、加藤智大被告(32)について、最高裁第1小法廷(桜井龍子裁判長)は18日までに、被告側の上告を棄却した2日の最高裁判決に対する訂正申し立てを棄却する決定をした。加藤被告の死刑が確定した。
決定は17日付。確定判決によると、加藤被告は08年6月8日、休日で歩行者天国だった秋葉原の交差点にトラックで突入。通行人をはねた後、トラックを降りて通行人をダガーナイフで刺し、計7人を殺害、10人に重軽傷を負わせた。
同小法廷は2日の判決で「周到な準備の下、強固な殺意に基づいて残虐な方法で敢行した無差別殺人事件。社会に与えた衝撃は大きく、遺族の処罰感情も激しい」として「刑事責任は極めて重大で死刑を認めざるをえない」とした。