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【秋葉原無差別殺傷】「加藤被告は急性ストレス障害だった」 弁護側が死刑判決破棄を要求 最高裁弁論

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【秋葉原無差別殺傷】
「加藤被告は急性ストレス障害だった」 弁護側が死刑判決破棄を要求 最高裁弁論

 平成20年に起きた東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、殺人罪などに問われ1、2審で死刑とされた元派遣社員、加藤智大被告(32)の上告審弁論が18日、最高裁第1小法廷(桜井龍子裁判長)で開かれた。弁護側は「被告は事件当時、心神喪失もしくは心神耗弱だった疑いがある。死刑判決は破棄されるべきだ」と主張、検察側は上告棄却を求めて結審した。判決日は後日指定される。

 最高裁は2審が死刑の場合、慣例として弁論を開く。弁護側は、加藤被告が利用していた携帯電話サイトの掲示板について「被告の偽物が現れ、家族同様だった掲示板の人間関係が壊されたと感じ、強いストレスを受けた。事件当時は急性ストレス障害だった可能性がある」と主張した。

 1、2審判決によると、加藤被告は、20年6月8日午後0時半ごろ、歩行者天国になっていた東京・秋葉原の交差点にトラックで突入。歩行者5人をはねた上、ダガーナイフで12人を刺した。7人が死亡し、10人がけがを負った。

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