彼女と彼女の猫
演出と声とアニメーション:新海誠/音楽:天門/彼女の声とイラスト協力:篠原美香/協力:Rabsaris
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「彼女と彼女の猫」について:
 1999年の初夏から初冬にかけて作成した、自主制作アニメーションです。製作期間とマシンへの負担を少しでも減らすため、全編モノトーンです。手描き主体ですが、3Dソフトも補助的に使用してます。合成は全編AfterEffectsを使用しています。
 生活していくことの漠然とした寂しさ、微かな痛み、ささやかな温もりなど、言葉では伝えにくい感情を映像と音に託しました。

【Digest movie】
■ムービーを見る(digest0.mov)
【260*195・1分36秒・Sorenson・5.4MB・16bit22KHz】
本編は約5分ありますが、こちらは1分30秒のダイジェストです。天門さん作曲の素晴らしい曲を通して聴けるのはこのバージョンのみです。5.4MBほどある大きなファイルなのですが、ご感想などいただけると嬉しいです。
また、ADSL、CATV等の高速回線をお使いの方はMZTVのストリーミング版(RealPlayer/WindowsMediaPlayer)でもご覧いただけます。

【Plot】
制作を始めるにあたって用意した字コンテです。アイデア自体は1997年の夏にありました。制作に必要な技術的な体力が付きはじめてきたかなと感じたのが1999年のはじめ、このテキストはそれ以降何回かの推敲を重ねたもので、これを絵コンテにした際には更に細部が変更になっています。要するにただのテキストなのですが、制作にあたっての目標などが書かれています。

【Still Images】
ムービー中の一部カットを静止画でごらんいただけます。

電話を無視する彼女
物語冒頭、電話が鳴りますが、彼女はちょっと体を固くするだけで無視、部屋の外に出ていってしまいます。電話機はShadeによる3Dモデリング(+レタッチ)。
部屋の中
やや雑然とした彼女の部屋です。手前の壁をぼかしてスライドしているだけですね。
ベランダの雨
波紋はAfterEffectsで基本を1つつくり、複製して並べ、連番として書き出したシーケンスをPhotoshopのアクションで変形、再びAfterEffectsで合成しています。
すてられた猫
彼女と猫の出会い。段ボールにかかれた文字とシンボルはIllustratorで丁寧につくったのですが、テレビ画面だとほとんど見えません(泣)
雨上がりの電柱
AfterEffectsで雲の流れと太陽をアニメートさせています。
彼女と猫
いきもののぬくもりにくつろぐ彼女と猫。ペットボトルは充実野菜、テレビ雑誌はTVstationがモデル。描いたときにたまたま飲んでました。

ひなたで眠る猫です。
天気予報画面
Shadeで方眼で区切られた日本列島のオブジェクトをつくり、Lightwaveでアニメートさせ、AfterEffectsでTVの走査線をいれています。
髪をとめる彼女
ひたすら動画を描きました。正直に描けるほどの画力がないので、シノハラにモデルをお願いしています。ちなみに中学校の保健医です。
部屋を出る彼女
これも動画をつくりましたが、一瞬でしかもぼかしているため、テキトーに描いてます。
高架線脇
JR埼京線沿いがモデルです。
泣く彼女
なにを作っても暗くなってしまう。
雪の信号機
自分ではいちばん好きなアニメーションです。Lightwaveのパーティクルで雪の動きをつくり、AfterEffectsで合成しています。
着替える彼女
鏡に映った彼女が一瞬だけアニメーションするシーンです(動画5枚のみ)。
彼女と猫
アニメはしません。1秒以下の静止画。「彼女」を描く際のモデルはほとんどシノハラです(一部は弟)。ほんとうにありがとう。
電車のドアが閉まる
埼京線がモデル。AfterEffectsでアニメーションをつけています。背景の雪はLightwave。

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