About HIYOKKO ドラマについて

物語

1964年(昭和39年)秋。東京オリンピックが目前に迫っていたが、谷田部みね子(17)は今ひとつ実感が湧かない。みね子は、茨城県の北西部にある山あいの村・奥茨城村(※)で育った。交通の便が悪いため、同じ関東なのに東京は遠い世界のように思える。みね子の家は6人家族。不作の年に作った借金を返すために、父は東京に出稼ぎに行っている。高校を卒業したら、農家の仕事を手伝って祖父と母に楽させてあげたい…。そう思っていたみね子の人生は、お正月に父が帰ってこなかったことで一変する。

「お父さんの分も働いて仕送りします。東京に行かせてください」東京に行けば、いつかきっと父に会える気がしたのだ。2人の幼なじみと一緒に集団就職で上京したみね子は、墨田区の工場で働き始める。初めて見る東京は、想像をはるかに超えた大都会で戸惑うことばかり。低賃金に慣れない仕事。“金の卵(※)”を待ち受けていた現実に時々くじけそうになるが、東北各地から上京してきた寮の仲間たちや舎監さんが心の支えとなっていく。しかし、オリンピック後の不況のあおりを受けて会社は倒産。工場は閉鎖されてしまう。

行くあてのないみね子を拾ってくれたのは、かつて帰省した父から「おいしい」と土産話を聞かされていた赤坂の洋食屋だった。店での給仕や出前、仕込みの手伝いがみね子の仕事になった。店主とその息子の料理長、そしてコックたちが家族のような存在になっていく。個性的な常連客や商店街の人々、友人や仲間たちとの泣き笑いの日々の中で、みね子はさまざまな出会いと別れを経験しながら試練を乗り越え、見知らぬ町だった東京にしっかりと根を張っていく。

※奥茨城村…ドラマ上の架空の村
※金の卵…地方からの若年労働者。60年代“金の卵”の主役は、中卒から高卒になった。64年の流行語。

放送時間

2017(平成29)年4月3日(月)〜9月30日(土) 全156回(予定)

<総合>
(月〜土)午前8時〜8時15分/午後0時45分〜1時[再]
<BSプレミアム>
(月〜土)午前7時30分〜7時45分/午後11時30分〜11時45分[再] (土)午前9時30分〜11時[1週間分]
<ダイジェスト放送>
「ひよっこ一週間」(20分)
<総合>(日)午前11時〜11時20分

「5分で『ひよっこ』」
<総合>(土)午後2時50分〜2時55分
(日)午前5時45分〜5時50分午後5時55分〜6時

※放送予定は変更される場合があります。最新情報は番組表をご確認ください。

ヒロイン

有村架純(ありむらかすみ)

有村架純 【プロフィール】
1993年兵庫県出身。2010年に女優デビュー。13年前期連続テレビ小説「あまちゃん」でヒロインの母親の少女時代を演じて大ブレイク。ドラマ、映画、CMなど多方面にわたって活躍している。
主な出演作品は、ドラマ「チキンレース」(WOWOW)「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(フジテレビ)、映画「阪急電車〜片道15分の奇跡〜」「ストロボ・エッジ」「ビリギャル」「僕だけがいない街」「アイアムアヒーロー」「夏美のホタル」など。
2016年には、第40回エランドール賞新人賞、第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、新人俳優賞、第58回ブルーリボン賞主演女優賞を受賞。きわだった存在感と透明感あふれる演技力で、いま最も期待される女優の一人である。

岡田惠和(おかだよしかず)

岡田惠和 【プロフィール】
1959年東京都出身。90年ドラマ「香港から来た女」(TBS)で脚本家デビュー。
繊細なタッチの物語世界とポジティブなキャラクター造形、会話劇で幅広いファン層を獲得。多彩な作風で連続ドラマを中心に、映画、舞台などの脚本を手がけている。99年ドラマ「彼女たちの時代」(フジテレビ)で文化庁芸術選奨文部大臣新人賞を受賞したのをはじめ、2001年前期連続テレビ小説「ちゅらさん」で向田賞と橋田賞、14年ドラマ「続・最後から二番目の恋」(フジテレビ)で東京ドラマアウォード脚本賞、NHKドラマ10「さよなら私」で文化庁芸術選奨文部科学大臣賞など多数の受賞歴がある。連続テレビ小説の執筆は、01年前期「ちゅらさん」、11年前期「おひさま」に続き、3回目となる。

音楽

宮川彬良(みやがわあきら)

宮川彬良 【プロフィール】
東京藝術大学在学中より劇団四季、東京ディズニーランドなどのショーの音楽を担当。代表作に「ONE MAN'S DREAM」「身毒丸」「マツケンサンバⅡ」など。NHK Eテレ「クインテット」NHK BS2「どれみふぁワンダーランド」NHK BSプレミアム「宮川彬良のショータイム」の音楽担当、並びに出演。アニメ映画「宇宙戦艦ヤマト2199」、2016年NHK木曜時代劇「ちかえもん」などの音楽を担当。また、自身が作曲、編曲、指揮、ピアノ演奏、解説を行いながら進める独自のコンサートスタイルは人気を呼んでいる。

主題歌

「若い広場」 桑田佳祐

桑田佳祐

語り

増田明美(ますだあけみ)

増田明美 【プロフィール】
スポーツジャーナリスト・大阪芸術大学教授。1964年、千葉県いすみ市生まれ。高校在学中、陸上長距離で次々と日本記録を樹立し天才少女と呼ばれる。しかし1984年のロス五輪女子マラソンは無念の途中棄権。引退後、スポーツライターとして出発し、またおばあちゃん譲りというおしゃべりをいかしてラジオのパーソナリティーもこなす。永 六輔さんから現場に足を運ぶ“取材”の大切さを教えられるなど大きな影響を受け、駅伝・マラソン中継では選手の「人」に迫る解説に定評がある。コラム執筆のほか、新聞紙上での人生相談やテレビ番組のナレーションなどでも活躍中。

スタッフ

●制作統括/菓子 浩
●プロデューサー/山本晃久
●演出/黒崎 博 田中 正 福岡利武 渡辺哲也
●スケジューラー/村田淳志
●演出・制作/川上 剛 堀内裕介 板垣麻衣子 大嶋慧介 松木健祐 大谷 観 柿田裕左
吉田 望 山口真由美 服部公一 征矢吉裕 三宮賢治 石井仁朗 覺幸悠太 吉岡万穂
●広報AP/金平 綾 岡田知子
●放送事務/高橋美月
●美術統括/丸山純也
●美術/犬飼伸治 荒井聖子 杦本利奈 枝茂川泰生 生永麻衣/佃 尚能/橋立幸絵
●衣装デザイン/宮本茉莉
●衣装デザイン(宮本信子)/伊藤佐智子
●音響統括/島津楽貴
●音響デザイン/坂本 愛 太田岳二 金本美雨 新井未央
●編集/大庭弘之
●記録/森由布子

●TD/加藤貴成 伊藤 潤
●撮影/平野拓也 川﨑正樹 大石理沙 黒川 毅 平林靖大 船坂浩司 石川男志 古閑龍星 横山修治
●照明/中井智行 井本敬人 前田 晃 吹留智史 清岡昌吉 根来伴承 奈良裕希 田中芳美 井村江里
●音声/久野裕大 水野友晴 西山友幸 倉林秀行 浜中邦基 佐伯 悠 清水昭人 畠山 厳 小林健一 倉林 稔
●VE/浜田 惇 谷本将広
●VFX/本多冬人 林 伸彦
●ECS/上田達也 水本祐二 戸谷智恵子
●音楽録音/高橋清孝 佐々木志了
●MAオペレーター/杉山聖子

●美術進行/毛尾喜泰 小宮祐希 神野直之 高橋尚孝 山口百合子
●装置進行/山田基納
●大道具製作/田中友晴 鴨下和明 山尾 淳 川口 輝 吉永武治 佐藤 愛 中野万理子
●大道具操作/北林 一 田村英一郎 福島侑樹 峰崎俊輔 柳沼潤哉 粟津峰生
●建具/富山正一
●造園/木村達也
●特殊効果/山口千波
●小道具装飾/井隈啓太 羽賀暁子 金子康子 富田 元 石井聡美 平井浩一
●生花/落合生嗣 岩原淳子
●消え物/吉冨有沙
●衣裳/菊池奈由佳 三井涼花 澤谷 良/中村公美 土屋美恵子
●メイク/田畑千奈味 塩原聖司
●特殊メイク/江川悦子
●持道具/志田尚二
●履物/山口憲一

●番組広報/竹中順一 藤枝香織
●広報制作/石崎晃子
●PR番組制作/早乙女靖亨
●タイトルミニチュア制作/田中達也
●タイトル映像制作/森江康太
●編成リソース/長谷川友則
●権利情報/恩田泰秀 大杉太郎 秋山茂樹 小林 希 秀島充紗
●NOD/藤川麗子
●時代考証/大森洋平
●スチール撮影/高梨 彰
●ホームページ制作/大島正彦 平松佐知子 中村有希 鈴木知佐子 渡部美緒 名塚麻貴 河野友美子 折原枝里子
●ポスター制作/清水貴栄 伊従沙紀 小松田厚
●台本印刷/池本一郎
●脚本スタッフ/馬上千明

●時代風俗考証/天野隆子
●茨城ことば指導/中澤敦子 松枝裕香
●青森ことば指導/高柳葉子
●福島ことば指導/諸橋玲子
●秋田ことば指導/平ますみ
●山形ことば指導/立花芽衣
●料理監修/住川啓子
●料理指導/菅沼豊明 小濱雅説
●農業指導/大貫孝夫 金子 健 佐藤一夫
●洋裁指導/楠香代子
●合唱指導/江田篤史 金田典子 大竹くみ
●ラジオ製作指導/湯瀬俊弘 湯瀬 昇 湯瀬正義 佐々木忠弘
●資料提供/常陸大宮市歴史民俗資料館 藤田 薫
●撮影協力/茨城県 高萩市 大子町 常陸太田市 常陸大宮市 いばらきフィルムコミッション
たかはぎロケーションサービス 松本観光コンベンション協会 長野県松本深志高等学校