2017年3月29日

美保基地にC2輸送機 国内初、3機配備

 航空自衛隊美保基地(鳥取県境港市小篠津町)に28日、C2輸送機3機が配備された。現有のC1輸送機の老朽化に伴い開発された大型後継機で、配備は国内初。2018年9月まで運用試験を実施した後、空輸任務に使用される。

 この日午前10時50分ごろ2機、午後4時半ごろ1機が、航空自衛隊飛行開発実験団がある岐阜基地(岐阜県)から約1時間かけて美保基地に到着。新設された格納庫前エプロンで隊員や基地協力5団体の代表者らが出迎え、C2の搭乗者代表が北村靖二司令に空輸完了を報告した。

 北村司令は「われわれを取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、C2が果たす役割は重要。創造性を持って日々確実にC2を育て上げてほしい」と訓示。この後、来賓が機内を見学した。30日に同基地で、配備記念行事が行われる。

 美保基地には、20年度までに計10機のC2が配備される予定。(井川朋子)