前原グループも首相支持=他候補、浸透へ懸命―民主代表選

 民主党の前原誠司政調会長のグループは11日午後、参院議員会館で代表選(21日投開票)の対応を協議し、「社会保障と税の一体改革を仕上げるためには首相を代えるべきではない」として、グループとして野田佳彦首相(55)の再選を支持することを決めた。他に旧民社党系や菅直人前首相のグループなども首相を推す方針。首相支持の動きは広がっており、再選は揺るがない情勢だ。

 一方、代表選に立候補した赤松広隆元農林水産相(64)は11日、連合や自治労、日教組など11団体を相次いで訪問、支援を求めた。代表選で全体の3分の1の比重を占める党員・サポーター票で浸透を図る狙いがある。

 原口一博元総務相(53)は11日午後、総務相在任中に財政再建団体になった北海道夕張市を訪れ、鈴木直道市長と会談。「夕張の再生は日本の再生のモデルだ。国の責任を果たしたい」として、地域再生に取り組む決意を強調した。

 鹿野道彦前農水相(70)は、立候補のあいさつのため衆院議員会館に菅前首相を訪ねた。「2030年代の『原発ゼロ』が党の方針だが、できれば前倒しすると申し上げている」と脱原発の姿勢をアピールした。 

[時事通信社]