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高崎山C群存亡の危機 個体数、B群が初の逆転

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 大分市は27日、高崎山自然動物園でB群の個体数が、2群体制となった2002年以降、初めてC群を上回ったと発表した。C群は今シーズンの出産数が少なかったことに加え、αオス(ボス)がたびたび群れを不在にし、B群が勢いを増したことなどが原因とみられる。C群は寄せ場に姿を見せない日が増えており、消滅する恐れも出てきた。
 調査の結果、B群は前年比26匹減の706匹、C群は同131匹減の659匹だった。近年増加傾向だった総数も、157匹減った。両群とも100匹程度の出産を見込んでいたが、C群で実際に生まれたのは32匹だった。B群は99匹生まれた。
 C群には英王女にちなんだ名前で話題になった「シャーロット」や今年初めて生まれた「リオ」といった人気ザルが所属する。今年5月にボスになった「オオムギ」はB群の雌に興味を持ち、両群を行き来する生活を送る。ガイドの藤田忠盛さんは「C群の雄がオオムギに気を使い、B群に抵抗しづらくなった」とみる。
 餌を与える園内の寄せ場では今月に入ってから、2日に1度ほどの頻度で、B群がC群より早く寄せ場に姿を見せるようなった。寄せ場に出るのは勢力順とされ、過去になかった事態。02年に消滅したA群同様、寄せ場に下りることができなくなる可能性もある。C群が姿を見せなくなれば、来場者数への影響も懸念される。園は群れの勢いを見極め、春以降に勢力が逆転したかを判断する。

<メモ> 
 今年の調査は11月28日~12月9日に実施し、山の中で園職員らが両群の数を数えた。市はサルが山の樹木や周辺の農作物を荒らさないよう、適切な数を両群で計800匹とし、避妊手術などをして総数抑制を進めている。
※この記事は、12月28日大分合同新聞朝刊1ページに掲載されています。

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