SMAP、紅白完全消滅…過去の映像演出も断念

2016年12月25日4時30分  スポーツ報知
  • SMAP解散を報じる本紙の見出し

 大みそかで解散するSMAPが、19日に連名文書でNHK紅白歌合戦(後7時15分)の出演辞退を伝えたことを受け、NHKが同グループの過去の映像を流す企画を断念したことが24日、分かった。番組関係者は「今は(他の出演)アーティストの方々のベストのパフォーマンスを引き出すことしか考えていません」と明かした。

 出場23回、大トリ5回、中居正広(44)は6回も司会を務めるなど、過去の功績は大きい。本人たちの出演はなくなっても「世界に一つだけの花」を、番組演出の一部に盛り込むなどのプランも考えられた。「出場されないのに、あれやこれやSMAPについて議論したり引きずるのは、他のアーティストの方々に失礼」と関係者。紅白を巡って、解散が決まった8月からここまでSMAPが話題の中心となったが、本番はSMAP色を一切断ち切った内容で放送する。

 NHKは、11月24日の出場歌手の発表以降、SMAPが出る出ないの両にらみで番組作りを進めてきた。今年の出場46組は昨年より5組少ない。籾井勝人会長を含めた猛烈ラブコールは実らなかったが“SMAP枠”の消滅によって、結果的には番組の本質の「音楽」に重きを置いた演出が可能となった。

 昨年は8年ぶりに平均視聴率40%を割り込み、記録が残る1962年以降で最低の39・2%に終わった。井上啓輔エンターテインメント制作部長は、19年の第70回に向けた“4か年計画”の中で「新しいチャレンジをしたい。紅白の新しい年のスタート」と掲げていた。紅白にとってSMAPの欠場は視聴率の巻き返しに大きな痛手ながら、真正面から改革に取り組むための、この上ない機会となる。

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