宮部金吾記念館

〈宮部金吾(1860‐1951)〉

  宮部金吾は、札幌農学校二期生として内村鑑三や新渡戸稲造とともに学び、1883年に農学校の助教となって以来、終生札幌農学校の教員として植物学の教育・研究に身を捧げました。

 天然の風景を持つこの地に温室や花壇を作るよりは、その様子を保存した樹木を中心とした植物園を作ることがより適当と考えた宮部の計画に基づいて、現在の北海道大学植物園が設置されました。初代園長となった宮部は終生植物園を愛し、発展に尽力しました。
 宮部が教鞭をとった札幌農学校植物学教室の建物は、植物園移築後植物園の庁舎として利用されてきましたが、新管理棟設置後、「宮部金吾記念館」として御遺族から寄贈を受けた宮部博士の遺品を展示する施設として活用されることになりました。

 

〈展示室案内〉

 展示室では、宮部の学生時代から保存していた札幌農学校、北海道大学に関係する資料や、研究材料、宮部を慕う学生から送られた資料を中心に展示を行っています。

 

宮部金吾肖像画

 

クラーク像 

 宮部は、クラークから直接教育を受けてはいませんが、一期生を通じて大きな影響を受けていました。このクラーク像は、戦後に作りなおされた北大キャンパスのクラーク像のモデルとなったものとされています。

 

展示室の様子

Copyright© 2011- Botanic Garden Hokkaido University. All Rights Reserved.